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[タカヤマ学派のブログ]マンガとアニメーションと人文を脱線(Digression)でつなぐブログーーだったのが、現在は語学人目線で理数系にガチチャレンジ中の内容増えた。あと「文系と理系を両方マジで取り組んでみた」など。理数系とピコピコの話題多め。あと学魔・高山宏の影響を受ける「タカヤマ学派の1人」らしい。その方面では主に経済学担当。(2020年8月に追記)
by ulyssesjoycean
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メナンド『The Metaphysical Club』からピンチョン『V.』までなんか🇺🇸づいてます😄

メナンド『The Metaphysical Club』からピンチョン『V.』までなんか🇺🇸づいてます😄_d0026378_20510752.jpg
「安かったから」というヒドイ理由で、ルイス・メナンドの『The Metaphysical Club』を購入。イソイソと読み進めているけど、William JamesやCharles Sanders Peirceのことが出てくるのは相当先になりそうだなー。

このところ🇺🇸アメリカの作品を読むことが多くて、エドマンド・ウィルソンの『The Shores of Light』を読み切ったり、その前には、それこそCivil Warそのものを題材にした『Patriotic Gore』を数年がかりで読了したり。
メナンド『The Metaphysical Club』からピンチョン『V.』までなんか🇺🇸づいてます😄_d0026378_20545908.jpg
実際、メナンドさんなんかはこのウィルソンの著作をかなり意識して、不足してる部分をなんとか完成してやろうという気概が見える作り。カターイ内容ではあるけど楽しく読み進められている。実際こっちに哲学系の知識が溜まってきたタイミングなのもよかったんだろう。

それと並行して、今はヘンリー・ミラーの『南回帰線』を読んでいて、ミラーのエッセイはやたらと読んだけど小説はあんまなーという感じだったのに、これだけは唯一読めそうな雰囲気。
メナンド『The Metaphysical Club』からピンチョン『V.』までなんか🇺🇸づいてます😄_d0026378_21002068.jpg
ミラーを読んでてつくづく思うんだけど、どうしてアメリカの19世紀末に生まれた人たちは、こんなにアメリカに対して望みを持っていなかったのだろう、というのがフシギでならない。

その世代に北米で生まれた人たちの本など読むと、なんだか知らないけどみんな一様に暗いし、何かに失望してる雰囲気をヒシヒシと感じる。
メナンド『The Metaphysical Club』からピンチョン『V.』までなんか🇺🇸づいてます😄_d0026378_21124334.jpg
でも失望って普通、大きな期待をしてたのにそんな!みたいなことだと思うんだけど、北米のその世代の人たちの考え方に触れてみても、期待はしてないのに失望だけがある感じなので、いったい何に対してそんなにガッカリしてるんだろう?🤔というフシギな気持ちになる。

ミラーさんはその点、バイタリティが途方もない上に、本に対する熱量で言えば篠田一士・由良君美もビックリなレベルの「書狼」だったそうなので、失望では足りなくて憤懣をぶち撒けてるその無茶苦茶さに感動すら覚える。そこまで行けばスゴイ、みたいな。

ミラーとは違うけど、ウィルソンも博読博識、古典語ふくめて多言語を身につけ、またアメリカについて真摯に考えてるその姿には心打たれるものがある。なぜそんなにシリアスに捉えてるかはわからないけど、そうなる必然があるんだろうな、きっと、という。

それで急に思ったけど、20世紀初頭のアメリカの風景をぜんぜん知らないので、それも疑問に思いやすい原因なのかもしれない。変な話、1920年代の変わった作品に入れ込んだおかげで、その当時のヨーロッパはなんとなくこんな感じなんじゃない?という想像はつく。服装とかも目に入るし。

でもその一方で、アメリカのニューヨークとか、名前は出てくるけどどんな風景の街並みだったのかとか、またその大都市を一歩はなれた郊外はどんな感じだったかとか、全く何も引き出しがない。

ヨーロッパの知識だって相当に怪しいけど😅、ちょいちょい当時の写真とかは目にする機会があるのに、そういやアミーリカについてはそうした引き出しがなんもないぞ、と。

アメリカの原風景ということで言えば、Thomas Pynchonの『V』を読み始めたんだけど、もうのっけからこれ『白鯨』じゃん!と。元船乗りなのか軍艦に乗り込んでた人の話で、出だしが港町の酒場で、となると、こりゃもう白鯨そのものダナーなんて。
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アミーリカは大陸と言われるくらいの大きな国なのに、なぜかその内陸に進むんじゃなくて、外(の海)を主題にした作品が、こんなにその後に影響を与えているというのもフシギな気がする。

ヘンリーの方のジェイムズさんもひと足先にヨーロッパに渡っていて、それでアメリカとヨーロッパの違いをずっと作品にしてたり。アメリカ文学がアメリカの外の世界をテーマにしてるのと、何か関係があるのかなー。
メナンド『The Metaphysical Club』からピンチョン『V.』までなんか🇺🇸づいてます😄_d0026378_15423336.jpg
*ヘンリー・ジェイムズさんの作品では唯一マトモな英語で楽しんで読めた『Daisy Miller』。『ねじの回転』とか、あれを英語で読める人は心底すごいと思う😅

# by ulyssesjoycean | 2024-02-10 18:00 | Comments(0)

『古今著聞集』が読みたいけど、日本古典文学大系みたいなデカイシリーズにしか入ってないよ🥺

『古今著聞集』が読みたいけど、日本古典文学大系みたいなデカイシリーズにしか入ってないよ🥺_d0026378_18233459.jpg
これを「ここんちょもんじゅう」とは読めませんがな!と京極はん(©️美味しんぼ)ばりに思った、『古今著聞集』。今昔物語と同じように、色々なエピソードを集めた「説話集」というものらしい。

古文のベンキョーをやり直した頃に、そうした参考書の中に出てきたか、今は別な名前になったらしいセンター試験に出題されてたかで、『古今著聞集』のことを初めて知った形。

そんなのあるんだーというだけでなく、なーんか琴線に触れる内容だったので、以来ずっと読んでみたいなと思ってるんだけも、適当な版がないのな😅

こっちは本居宣長先生の大ファンだから、文庫化されてない作品、あるいは文庫化されていても活字が擦れきれていて読みにくい場合、全集で読むしかないのはまあわかる。

しかし『古今著聞集』一作のためだけに日本古典文学大系を買うというのはさすがにためらわれるし、何よりこうした古典集成は、デカイ、オモイにプラスして、脚注がページの上に固まってるのも読みにくいポイント。

現代思潮社というコアな版元から文庫サイズで出てると知って、しめた!と思ったけど、昔の本のツライところで、活字が鮮明とは言えず、これでは読むのに適してない。ウーン。

それで思ったんだけど、岩波書店にリクエストしてみたらどうなんだろう。こういうのは「そんなまさか」と思いながらも、あれだけ豊富な黄色版のラインナップなんだから、今っぽく言えば「ワンチャンある」かもしれない。

ーーということを平気で思うようになったあたり、自分も相当図太くなったなぁと思わないではないけど、自分の持ってる岩波文庫を見るとビックリ、今では赤版青判じゃなくて黄色版がズラッと並んでるから。

学生時代は古文はからっきしだったのに、吉増剛造〜折口信夫のラインから本居宣長先生に出会って「古文ってスゲエ❗️」と、古文を読むようになったんだからフシギなものであるなぁ。

# by ulyssesjoycean | 2024-02-03 12:00 | Comments(0)

エドマンド・ウィルソン『光明の岸辺』(The Shores of Light)は超良い作品でした❗️(788ページのボリュームはスゴイ😅)

エドマンド・ウィルソン『光明の岸辺』(The Shores of Light)は超良い作品でした❗️(788ページのボリュームはスゴイ😅)_d0026378_17083654.jpg
エドマンド・ウィルソンは自分にとって「英語のお手本」というくらい著作に親しんできたので、その人の代表作はやっぱりいいなぁ、と心底思う。

今回ようやく読了した『The Shores of Light』、なぜかこれだけFarrar Straus and Girouxから出てなくて、主要著作の中でもようやく手に入った形だけど、あらためてじっくり読んだらホント良かった、という感じ。

*どーやっても見つからないので、University系の図書館から借りて読んだっきりで、丁寧に読めてなかったから

788ページという分量もスゴイけど、冒頭がプリンストン大学時代の恩師であるChristian Gaussについての回想録で、末尾がKate Vincent Millayへの追懐という構成にもグッと来た。

エドマンド・ウィルソンが自分にとっての見本の英語、という想いを持ってたけど、あらためてこの人すごいな!と思わされたのが、くだんのChristian Gaussの姿。

読み終えてからヒョイとグールグルしてみた結果、文章から受け取って「こんな顔なんだろうな」と想像してた顔立ちとほとんど同じ写真が出てきたのには驚いた。想像の中では口髭があると思ってたけど、違いと言えばそれくらい。

ジョイスのPortrait of the Artist as a Young Manの時も、こっちの語学力がまだ駆け出しの段階でも、スティーヴン少年が訪ねる校長室までの道のりがアリアリと目に浮かんだことにもビックリしたけど(その後、力をつけてから再読した時もちゃんとそのイメージだった)、それと似た驚きを感じたなー。

ウィルソンの全著作に目を通した(*と思う😅)けど、今回の『The Shores of Light』は全体の読後感がべらぼうに良かったなー。あと長らく「なんだこのタイトル?」と思ってきた言葉、元々はウェルギリウスなのね。

ウェルギリウスのGeorgicsが元ネタだと書いてあったけど、うわー、それじゃ知らないはずだと妙に納得。日本語だと「農耕詩」と訳されるジャンルで、今に至るまでどう接していいのかわからないで来てる。

ウィルソンさんは圧倒的に散文寄りの書き手だと思うけど、ウェルギリウスとかKate Millayしかり、ちゃんと詩文にも関心を持ってた人なのね。またそういう揺るぎない精神で作られた詩作品を教えてくれたのがChristian Gauss先生だったそうだけど。

こんだけ良い作品なんだから、Axel's CastleとかTo the Finland StationみたいにFarrar Straus and Girouxから再刊してくれると嬉しいんだけど。なんだろ、権利関係がクリアでなくて出せません〜という事情でもあるのかなー。はたた🐮

# by ulyssesjoycean | 2024-01-31 18:00 | Comments(0)

気持ちが落ち着くから文末が下がる⁉️相良守峯さんは「人の気持ち」まで踏まえた文法書を書いてくれてた😮

気持ちが落ち着くから文末が下がる⁉️相良守峯さんは「人の気持ち」まで踏まえた文法書を書いてくれてた😮_d0026378_11553006.jpg

文の内容が叙述又は主張を示すもの(Aussagesatz)であれば、それを言い終わった時には気分が落ち着き、沈静に帰するために文末を下げて発音する。

(相良守峯、『ドイツ語学概論』、博友社、1965、p.55)


「煮詰まったらカンタンなことに戻るといいよ」という色川武大さんの教えに従い、🇩🇪ドイツ語の基礎を学び直し中。ベンキョーの気分転換が別なベンキョーだというあたりにキョーキを感じるけれども😅


よくできた語学参考書はそれ自体がオモシロイものだけど、ドイツ語は学び方が雑(「力づく」とも言う)だったせいか、そういえばドイツ語の語学参考書はそこまで深掘りしたキオクがない。


🇬🇧🇺🇸英語だったら、昔の方で言うと『斎藤秀三郎熟語本位英和中辞典』、吉川美夫『新英文解釈法』、佐々木高政『和文英訳の修業』あたりが思いつくし、新しい方で言えばMr.Evine『英文法マスターコース』なんか、自分と同じく文法はまあいいか、という人にすぐ役立つ内容だと思う。


🇫🇷フランス語の場合なら、鷲見洋一『翻訳仏文法』、西村牧夫『解説がくわしいフランス文法問題集』、会話方面ではアリアンス・フランセーズ・パリ『コンヴェルサスィオン』にはメチャ助けられたーー


これが🇩🇪ドイツ語になると、「パッと思いつく参考書」が自分の中にないんだな。使ったことは使ったけれども、探す段階から、英語やフランス語ほど熱心じゃなかったかもしれないと反省。


で、ようやく冒頭の相良守峯(さがらもりお)さんの話になるんだけど、アレコレと語学をやってきた自分からしても「こんな文法の説明は聞いたことがない」という、目からウロコの内容だらけ。


疑問文は文末でイントネーションが上がる⤴️、そうでないものはそのまま➡️あるいは下がる⤵️と機械的にやってきたけど、「言い終わった時に気持ちが落ち着くから」という情緒まで踏み込んだ説明は初めて聞いた。


種村季弘さんが独文の学生時代、「格調が一段上」と勧められたのが相良守峯さんの独和大辞典で、色々あったけど「これだけは処分しなかった」なんて話を聞くと、そりゃまあ興味は湧く。


何かのキッカケでその大辞典もチラ見した気はするけど、それっきりだったし、まさかその相良守峯さんがこんなにドイツ語の参考書を出してるとは知らなかった。


しかもドイツ語は、土着の言葉が大きく分けて3派ぐらいあり、それが古い時代、中期、近現代とまた3つに分かれるようで、その歴史を汲んでおかないと「なんでこうなるんだろう?」という疑問が片付かない。


実際、自分もドイツ語の基礎をやり直してるのに、こんなガチ目な参考書を調べ始めたのは、単語によって複数形の形が違うことに納得がいかず、デカイ辞書を引いても↑に述べた「〜地方、〜時代の言語から派生」みたいになってるので、それ以上調べようがなかった。


それでまあ、歴史含めて解説してくれるものがないかなーと思って、相良守峯さんにたどり着いたけど、その前段階でも色々と魅力的な語学参考書があると分かったし。


藤田五郎さんも良い本を出してくれていて、書名に「熟語本位」とあったりするなど、「斎藤秀三郎リスペクト」なことがヒシヒシと伝わってくる。


数年前に『英文法の「なぜ」』という本が出て、文法の不規則な理由について、歴史から紐解いてくれる本がついに出てきたと思ったけど、ドイツ語も歴史的な経過を知らないとかなり学びにくいみたい。


実際、その英文法の本の著者も、なぜそうなのか納得できなかったのが出発点だったそうだから、相良守峯さんも相当苦労された、あるいは満足に答えてくれる先生に出会えなくて苦労されたんだろうなと思う😅


というわけで、相良守峯さんの参考書にかかりきりだけど、まー歯ごたえはすごいな。↑に述べた各言語の参考書はどれも素晴らしいけれども、スラスラというモノじゃないし、「乗り越えた達成感」という意味では二郎系ラーメンばり。


ただまあ、ドイツ語の場合、自分の語学力が明らかに不足してるから、それでむつかしく感じやすい面も大いにある。


いつも思うけどベンキョーして自分の脳みその内容を書き換えてるのは「飽きがこない」から、こういう楽しみがあるのは良かったなと思ったりする🐮


# by ulyssesjoycean | 2023-12-17 12:30 | Comments(0)

「利益を出す」こと自体に「効用」があるのでは⁉️ 経済学書の基本を読んでたらProfitについてアレコレ考えた🧐

「利益を出す」こと自体に「効用」があるのでは⁉️ 経済学書の基本を読んでたらProfitについてアレコレ考えた🧐_d0026378_15043496.jpg

企業は利益を出すことを目指す〜ということで、

Sales - Cost = Profit

という風にして語られるけど、前々からこのProfitについて、「?」と思うことが多かった。


別に経済制度自体をケシカランと言いたいわけでなく、ProfitはInvestmentに回すこともあればDividendsとして分配することもある。


然るべき使い道は決まっているし、それが回り回って個人レベルに達してGoodsなりServiceなりの原資になるとしても、なんだかやたら回りくどい気がしてたんだな。


そうやって考えてみると、「Profitを出すことそれ自体がProfitだ」という考え方はできないだろうか。ケーザイ学の言葉を使って、「Profitを出すことそれ自体がUtilityだ」という風に言い換えた方が良い気もする。


前々から何となく気になってたのは、↑に言ったみたいにGoodsやServicesと言ったところで、人によってありがたく感じるものが全然ちがう。それどころか同じ人にしたってその時々で欲するものが違うだろうし。


そんなにコロコロと移り変わるものについて、毎度毎度「自分が心から満足できる選択をする」ケーザイガクなら「Utilityを最大化する」選択をするのは相当に大変なことだと思う。


そうすると今度は、その選択自体に上手下手が出てきちゃって、これはこれで禅問答みたいに果てしない。


そんなややこしいことをするために必死になってやることが「Profitを出すこと」だとすると、前々からなんとなくヘンな気がしていた。Profitの形なら計量可能だし、誰にとってもLossよりはProfitの方がいいと共通して思える。


その「共通して良いと思えるもの」が個人レベルまで降りてくると、かえって日々の選択にアタマを悩ませる結果になるのでは、何か話の順序がチグハグな気がしてならないーー


というところから考えると、「何かのためにProfitがある」わけじゃなくて、「Profitが出ること自体にProfitを感じる」とした方が通り良い気がしてきたんだな。


このところ哲学(ややこしい)だったり数理哲学(もっとややこしい😅)だったりに取り組んでいたので、ちょっと気分転換に〜というところから、すごいな、イギリスでは中央銀行がこんな本を出してるんだ、というところから手に取った。

で、読んでみると、平易な語り口で親しみやすいし、何より18世紀の英文学で慣れ親しんだhumour精神がそこここに発見されて、これ自体が楽しい読み物。でもちゃんと経済学のキモの部分はちゃんと抑えてくれてるという。

やっぱり経済学の考え方は(自分には)親しみやすくていいなぁと思ってリラックスして読み進めてたんだけど、それでくだんの「Profitを出すこと自体がProfit(Utilityでも可)」
と思ったんだな。

経済の文化史を見ていくと、有史以前からニンゲーンには交換の長い歴史があったみたいで、それくらい経済の考え方が基本にあるんだよーーという話になっていくんだけど、人間にとっての重要さとProfitの利用方法に食い違いを感じていたんだろう。


でも「Profitを出すこと自体がProfit(Utilityでも可)」ということであれば、メソポタミアの時代から交易をやっていた記録がわんさか出てくることにも納得がいく気がした次第。

ただこれも、「タカヤマ経済学派」(自称、久々に使った😄)の勝手な推測なので、この辺り、行動経済学みたいに心理学的な観点から確かめる方法はないかなー。はたた🐷


# by ulyssesjoycean | 2023-11-30 18:00 | Comments(0)