ドイツ語の勉強の出発点となったミヒャエル・エンデ氏、あれこれと氏の著作を読んできたけど、やっぱりこの人も
「タカヤマ学派」なのね。
もちろん、これは便宜的な言い方で、思想の根本にグスタフ・ルネ・ホッケがある――ということ。
児童文学という中に一本スジの通った百学連環の思想が読み取れて、
「魔法の橋」なんていうのは
「マニエリスム」そのものだもの(そうは言ってないけどね)。
そう思って、氏の小説としては一作目の
『ジム・ボタン』を手に取ったんだけど、あんまピンと来なかったなー。申し訳なし。
さっきの
「エンデ思想」じゃないけど、それがググッと前面に出てくる
『モモ』からがスゴイ。
『モモ』で言えば、
「灰色の男たち」が出てくるけど、いま読んでるシャミッソーにもズバリ
「灰色の男」が登場するんだよね。
相当有名な話らしいし、キャラクターの設定も似てるから、これが元ネタだったのか!なんて。叩き台があって、それをどう料理するかが作家の腕の見せ所だから。
(タカヤマ学派で、エンデを未見の方には、『モモ』以降の作品群がオススメ。これA・O・ラブジョイの『存在の大いなる連鎖』だよ!なんて、共通点がズバズバ見つかる)