出てましたなー。ここならあるかも!という書店に立ち寄り、美術書のコーナーな置いてあるのを(しかも2冊!)見たときは嬉しかった。
残念、その後の用事を考えると、あとがきにちょっとばかし目を通しただけでその場を離れなければいけなかったのは断腸の想い。
高山宏氏が鋭意紹介し続ける、人文学のヒーロー二人、サイモン・シャーマとバーバラ・スタフォードの二人――
シャーマの方は、イギリス的知性の運びが18世紀英文学の精髄を思わせて、難しい英文ながらも楽しい読みものという感じなのに対し、スタフォードと言えば、完全に
「どうかしてる」。
ドイツ語圏ウィーン生まれという出自とは関係なく、言葉だけやってるのはダメだ!というアツイ主張があふれかえってる造語まみれの文章で、それが学魔タカヤマとの相性が良いように、読者としては感じる。
いやー、
『レンブラントの目』は、原書それ自体が入手困難で困っていたので、高山氏の手腕を通じて日本語の書籍となって書店に並ぶと言うことにひとかたならぬ感慨がある。
あー、はやいとこ全ページを通読してー。
(そしてシャーマといえば、最高傑作の『富めるが故の惑い』。7
これはオランダ美術史云々といったことでなく、原書を読む限り本当に面白い一冊なので、タカヤマ張りに教養のある訳者に垂涎の日本語にしていただきたい)