「リュウ」といえば、即座に昇龍拳コマンドを思い出すほど
『ストⅡ』どっぷりだったことが思い返されるけれど、そうではなくて、
『コミックリュウ』(徳間書店)のことですな。
島本和彦氏の復刻を行っているのとは別なところで、ずーっと気になっていながらいまだに確認できていない平尾アウリ氏の
『まんがの作り方』など、同誌の関連書籍をちょいちょいと耳にする。
今回もまた、ふっとしたつながりから
『第七女子会彷徨』という作品名を耳にする。これもまたヘンテコな作品らしいんだよね。
とはいえ、嬉しいことに気になる、そしてまた、
「これは!」と思う作品に恵まれるのはありがたい反面、いっぺんには追いきれないなぁ――なんて思っていたら、先日の内田魯庵氏にこんなくだりがあった。
だが、恁う名著大著が続出しては読書家の生活は極めて忙がしくなる。読書は閑人の業というが、名著大著が恁う矢継早に頻出しては読書家は頗る多忙の閑人と云わなければならない。
(内田魯庵、『読書放浪』、東洋文庫、p. 251.)
これに限らないけど、内田さん、人を食った物言いが素晴らしく、そうした表現に常日頃からあこがれてるから、余計印象に残ったなー。
「我が友高島米峰翁の為め、頼まれたのでは無いが些か提灯を持って置く」(p. 275.)とかね。プッと吹いちゃうよな。
(もう一人の「内田さん」である内田百閒も、そういうことばっかり書いてたっけ)