『ガイマン賞2012』というものがあるらしく、さっそくリンクをのぞいてみると、自分の知らなかった海外マンガの翻訳がずらり。
まず思うのは、こんなに出ていたんだということと、読んでないものが多いということ。まったく申し訳なし。
そんな中でとりわけ気になったのが、アニケ・ハーゲ
『みえない雲』(小学館文庫)。ドイツ国内での原発事故を仮想した社会派の作品の由。ベストセラーのマンガ化というのが正しいかもしれない。
夏目房之介
『マンガ世界戦略』(小学館)などの一連の研究書を読むと、フランスと違って、ドイツはそもそもヴィジュアル文化に冷たいと聞いていたから、それがこれだけマンガ的な絵柄の作品を出版するというので興味津々。
夏目氏の前掲書がそもそも90年代後半の作だから、それから十数年が経過して状況が変わってきたのか、またはこれだけが例外なのか、非常に気になる。
あとは絵柄。この表紙だけ見ると沙村広明氏の影響があるのかな?と思うけど、そのあたり、訳者あとがきで触れられているといいなぁ。
小学館文庫で600円弱ということだから、さっそく買ってこよう。