あんま硬い内容ばかりでもアレなので、ペータース・スクイテン両氏の講演で
「おやっ?」と思ったフランス語についてちょこっと。
お二人ともベルギー人の生まれで、話すスピード、発音、滑舌、言葉づかい――非常に美しく聞きやすいフランス語だった。
そんな中で、講演を聴いていて急に話が分からなくなった箇所が二点あり、それが
「サング」と
「ラング」。
人物を指して
「サング」というので、サンジュ(Singe:猿)の訛りかなーと思ったら、英語で言う
「サイン」、
「シーニュ(Signe)」のことだった。
また一か所、
「ラング」というのも
「Langue:言語」では話が通じないし――と考えたら、ライン、つまりは
「リーニュ(Ligne)」のことであった。
フランス語で年号を言うとき、1992年だったら、ミル・ヌフサン・キャトルヴァンドゥーズ(1000+900+92)というのを、ベルギーの人はディズヌフサン・キャトルヴァンドゥーズ(19×100+92)というみたいなので、違いと言えばそれぐらいかなと思っていた。
でも今回、期せずしてベルギー式の発音に出遭うことができ、なんだか嬉しい。ベルギーのお祭り
「ジル」以来、なんか気になる国なので。