見逃していたけれども、
隔月刊誌『ネムキ』(朝日ソノラマ)9月号が、もう発売されているようで、
今市子(いまいちこ)氏の
「百鬼夜行抄」と
諸星大二郎氏をこよなく愛するものとしては、早々にチェックしなければ。
諸星大二郎大人(うし)と並んで、奇妙な世界を描き続ける、
高橋葉介(たかはしようすけ)氏が今月号の
『季刊エス』で、インタビューを受けている。
それを読むと、なんとビックリ、デビュー前の
田島昭宇(たじましょうう)氏がアシスタントをしていたとのこと。
アシスタントこそしていないが、
「エマ」の
森薫(もりかおる)氏も高橋氏の絵を真似して描いた、とインタビューで答えていて、そういわれると艶やかな目の描き方に残響があるように思える。
それにしても現在、シャープかつクールな描線の代表格、田島昭宇氏がこういうペンタッチのはっきりしている作家さんのアシスタントをしていたというのは意外なもので、しかしよくよく考えると、現在の描線になったのも「マダラ 赤(らさ)」あたりなので、それまでは結構マンガマンガした線を描いていたっけ。実を言うと今の絵柄より、当時のまだマンガの香り漂う頃の絵柄が好きなので(「マダラ」「ブラザース」あたりの)、田島氏の「多重人格探偵 サイコ」など、今の作品にはなじめないのが、寂しいといえば寂しい話である。