ようやく古典文法も一段落、細かいところを詰めていく必要はあるものの、辞書を頼りに原文を読めるところまでは来たけれど、そうなると
「何を読むか」というのが問題になってくる。
お好きな方には大変申し訳ないながら、何度チャレンジしても兼好法師に対する印象は良くならないので、古典であり、しかも楽しく読める作品――ということであたりをつけていた。
そうしたら、『
百人一首一夕話 上 (岩波文庫 黄 235-1)』が大変にオモシロイではないですか! 要するに、百人一首の注釈本なんだけど、こういうすぐれた研究書あるなら、歌を詠んでみるのもいいかもしれないと思うほど。
とかく古文の世界は自分の思いを歌に託すことが多いので、いわゆる文法をおさえてみても、作中に挿入される和歌が読めないと、どうにも取りつく島がない。
それに、アニメーションの『
ちはやふる2 Blu-ray BOX 下巻(本編ディスク4枚 第十三首~第二十五首収録)』でも、競技かるたが題材なだけに、百人一首ってどんな世界なのかなぁ、という想いは以前からあった。だからこれが、いい機会かもしれない、というわけ。