縁あって
「ハマーフィルム研究会」に参加してきましたが、話題がイギリス映画
「史」というのが物珍しく、映画史というと何かにつけてフランスなので、イギリス?というのが興味の発端。
その会で上映されたのが
『原始人間(Quatermass Xperiment)』というSFの草分け的な作品。これが面白かった。
前日のタカヤマ講演で
「エキセントリック」という言葉が何度も出てきたけど、まさにそれを地で行くような風変わりな作風。映画内映画があったり、ホラー描写、ドキュメンタリーが混然としていて、へぇー、こういうのあったんだ!という感じ。
どんな分野でも、すごいことをやった人の前には必ずパイオニアがいる、というのは文学史を通じて知っていたけど、クーブリックの
『2001年宇宙の旅』で見たシーンや、はてはエヴァンゲリオンの
「ヤシマ作戦」が出てくるとあって度肝を抜かれる。
庵野さんと樋口さんが特撮をものすごくリスペクトしているのは知っていたけど、やはり特撮と呼べるものは残らず見ているそうで、なるほど、こういうところが着想の原点なのだな!と目からウロコ。
こっちは文学~文化史への関心から、ちょっと映画も、というぐらいなのが実情なだけに、本当に詳しい人たちからこうした
「ちょっとイイ話」を聴けるのは楽しいなー。
特に最近はビジネス寄りに考えが行っているので、プロダクションとヒットの関係、それと各国の映画産業のかかわりなどは非常に楽しい。機会あればまたぜひ参加したいです。
(でも映画としてオモシロイのは、シリーズ第三作らしいです・笑。あとはモンティ・パイソンをちゃんと見ないとアカンなーと痛感しました。ホーリー・グレイル!)