2014年1月22日がフランスでの
『風立ちぬ』公開日で、その前日あたりから試写があり、また昨日今日あたりになってちょいちょいと感想が聞こえてくるようになった。
といっても、そうしたものを検索しまくって探す、というより、友人知人であったり、向こうの新聞であったり、そういうのから漏れ聞こえてくる反応を興味深く拝見している、という感じ。
ちょっと前にLe Mondeで、公開はいよいよ明日です!という紹介記事が動画つきで載っていたけど、その動画のコメンテーターのお二人(男性・女性)が、それぞれに主人公(二郎と菜穂子)に距離を感じる、つまり親しみづらい、とさりげなく言及。
あれ? そう?! 自分にはものすごく親近感があるんだけど?!と驚きつつも、
『風立ちぬ』は見る人見る人で感想がぜんぜん違うから、そういうことなのかな、と思ったり。
一方、SNS経由で、物書き系の反応を見ていると、これがまたすこぶる良かったり、そのコメント欄に「至福の2時間」という記述が見つかったりと、やはり観客となる人の性格とか職種に由来するところが大きいのかなーと。
その関連で、ブノワ・ペータースさんが、つい先日ヴァレリーの伝記を書き終えた云々のくだりあり、おお! じゃ春先~初夏あたりには出版されるんだろうか。
ヴァレリーはプレイヤード版で資料としては持っているけど、全く琴線に触れるものなく、散文についてはむしろキライというぐらいの書き手なので、ペータースさんの一著でその考えが変わるといいなと期待しているところ。