(マンガ雑誌『ゲッサン』で読み切りを目にして以来応援してきた『からかい上手の高木さん』、読み切りの初出が2012年7月号とのことだから、それから4年で雑誌の表紙を飾るまでに! 別に自分の手柄ではないんだけど(^∇^)。ゲッサンは毎月12日に発売)
応援する新人マンガ家の山本崇一朗さんーーそう言ってたのも今は昔、現在すでに単行本が10冊前後、デビュー間もないのに複数連載は大丈夫かな?!なんてのも杞憂に終わり、着実にキャリアを積み重ねているのは愛読者として嬉しい。
ーーなんて硬い切り口だけど、肝心の作品自体は、中学生男子の西片が、隣の席の女子「高木さん」にからかわれ続けるという、それだけのマンガ( ´ ▽ ` )ノ
でもこれがまたいいんだ(^∇^)。このところハードなアクション、込み入った設定、大スペクタクルにくたびれてきた面あり、むかしはやる意味がわからなかった古文の世界に親しんでたりする。『土佐日記』なんか通して読むと、いいんだ、コレが。
で、山本崇一朗さんのマンガ作品も、ヘンに肩の力が入らず、結果、お風呂のとも、寝る前の一冊など、何度となく再読する内容。
コミックナタリーのインタビュー等では、これまた以前から愛読してやまないマンガ家のとよ田みのるさんをリスペクトしてたり、『空色動画』、現在は『ふろがーる』の片山ユキヲさんのもとでアシスタント修行をされたそうで、なんか方向性が一貫してる。
読んでて安心する感じはその辺にルーツがあるのか?!なんて思うけど、実力を備えた書き手がバリバリ作品を発表してるのは頼もしいです。
でもこれだけ作品を発表して、その「コア」になってるのは何かな?と思ったりするけど、まだわかんないなー。とよ田みのるさんについては、「呪いからの解放」なんじゃないかと。
*『ラブロマ』では無表情の星野くんが「喜怒哀楽」を手にしたり、『トモヒャク』では「小さい頃の自分(インナーチャイルド)」をケアしたり、『タケヲちゃん』では一番ストレートに「呪い(不幸)」から抜け出す話だった
それでいくと、山本崇一朗さんも何かしら「確かなコア」を持って創作してると思うけど、描かれてる内容自体は中学生男子が女子にいじられまくるという話なので、なんもわかんない( ´ ▽ ` )ノ
ヘンにマニアックなところがなくて、楽しく読める作品なので、未見の方はこの機会に。単行本は現在3巻まで発売中