(絵を描くようになってから、こうした大判の図録も眺めるクセがついた。最近は『ポケモンGO』の流行で地図というものをあらためて考えることに。河出書房新社から税込4,860円で発売中)
「これはちょっとやそっとの規模の仕事じゃないぞ」と驚愕した、ジェレミー・ブラック『世界の都市地図500年史』。ダブリンから長崎、歴史好きにはおなじみのメソポタミアまで、未来地図も含めて都市を考える力作。
引っ越しなどあると、移った先の地図をよく眺めることになるけど、地図そのものも、地名とあいまって非常に不思議な存在。だってこんな風に都市を「上から眺める」ことは、実際の生活ではほとんどない。
また最近はポケモンGOのブームで、あらためて地図を考えることに。実際の地図地名の由来を無視して勝手に上書きしてる、という芯の通った批判もあれば、ポケGOで歩いてるうちに名所旧蹟に出会うこともあるわけで、地図って奥深いよな、と。
たまたま手にした一著だけれども、作者のジェレミー・ブラックさん、なーんか聞いたことあるような気がする。たしか高山御大が一時期集中的にプロデュースしたReaktion Booksに著作あったようなーー
と思ったら、ビンゴ! 邦訳はされてないけど(あるのかな?)、ちゃんとPicturing Historyシリーズにお書きになられてました。予想してた書目とは違ったけど( ´ ▽ ` )ノ
最近はファイナンスや数学など、きわめて実利的な方面ばかりなので、純粋に「絵を見て楽しむ」こうした一冊にも触れておきたい。