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[タカヤマ学派のブログ]マンガとアニメーションと人文を脱線(Digression)でつなぐブログーーだったのが、現在は語学人目線で理数系にガチチャレンジ中の内容増えた。あと「文系と理系を両方マジで取り組んでみた」など。理数系とピコピコの話題多め。あと学魔・高山宏の影響を受ける「タカヤマ学派の1人」らしい。その方面では主に経済学担当。(2020年8月に追記)
by ulyssesjoycean
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「この隙間、歩けそう」の判断も人工Intelligenceさん的には大仕事! 山本貴光・三宅陽一郎『ゲームで考える人工知能』

「この隙間、歩けそう」の判断も人工Intelligenceさん的には大仕事! 山本貴光・三宅陽一郎『ゲームで考える人工知能』_d0026378_11172325.jpg
ようやく読み終わった山本貴光・三宅陽一郎『高校生のための ゲームで考える人工知能』(ちくまプリマー新書)。やっぱり知らない分野の本は新書といえどもジックリ取り組むものだなー。

読了して思ったのは、書名に「高校生のための」とついてるくらいだから、「将来ゲーム業界で働きたい」、もっと言うと「ゲームクリエイター志望」の読者にグッと来る内容かと思う。

というのも、いろんな観点が「ゲーム制作」という視点から取り上げられるので、「プレイヤーを楽しませる」という部分が大きなモチベーションになってる。

将来ゲーム業界を目指す人であれば、「ゲームでプレイヤーを楽しませる」ことに何の異論もないだろうけど、こっちはカードゲームとかボードゲームもやってるから「非電源ゲームじゃいけないのかな?」というギモンが頭をもたげた次第。

つまりはそう思うくらい、狙った効果を人工ナントカさんにやってもらうには、実にきめ細やかな「下ごしらえ」がいるんだな。今ゲームを楽しんでる人であれば、池上ナニカばりに「そうだったのか!」のオンパレードだと思う。

むかーしのゲームファン視点で言うと、本の中であからさまには触れられてないけど、人工アレが初めて搭載された画期的ゲームソフト! 『ドラクエIV』を思い出す。

ゲーム雑誌を開けばそう書いてあったから、当時はソウナンダーと思ってプレーしてたんだけど、やはり初挑戦の作品には色々な悩みも生じるらしく、僧侶系のキャラクター「クリフト」が「イマジャナイ」というタイミングで回復魔法を連発( ´ ▽ ` )ノ

その「種明かし」がこの『ゲームから考える人工知能』に書いてあって、そうかー、それでクリフトはあんな感じだったんだなー、作った人は大変だったなーとシミジミする。

もっとハッキリ、「ハハーン、これは◯◯のことだな」と察しが付くものもあり、刑事コロンボ感覚で「マジシャンのトリック大公開」な感じが面白かった。

一方で「人工アレ」という観点からすると、大切なことは「人間が人工アレをどう思うか」じゃなくて、「人工アレが人間をどう思うか」が大切みたい。

この本を読んでから道を歩いていて思ったんだけど、ビルと看板の隙間も、自分には「通れる」=「道」として意識できるけど、これがアレさんには超ムズカシイことの様子。

アレさんに動作してもらうためには「ここは道ですよ」「ここは池ですよ」というのをマップ上に設定して、それをアレさんに数値として教えてあげなくてはいけない。

なんだなー、人工アレって大したことないなーとガッカリする人もいるかもしれないけど、ひるがえって、「なんで自分には『ここは歩ける』と思えるのだろう?」というギモンが生じる。

ちょっと前にWheelchairのことを調べて分かったんだけど、「歩くならOK」な道でも「車輪」ではメチャ大変ということを痛感。

旅行好きな方が大きなスーツケースをガラガラ下げてる場面に出くわしたことあるけど、「目の不自由な人向けのタイル」で、そのスーツケースがよろめいたのを見て色々考えさせられた。

ある人にとっては「補助」するものが、「重い+車輪」のあるものだと「出っ張り」にもなり、ふつうに歩いてる時には「まず意識しない」ーー

で、こういうのをものすごく限定された範囲で実践〜導入していくのが人工アレなんだ、ということを実感。

「ゲームから考える」というのも、そういう「分野を思い切り限定することで、少しは分かりやすくしよう」という心遣いだったんだな。

人工アレはビジネスとかの面で言われることが多いけど、ビジネスの種類なんてそれこそ数えきれないものがある。その全部に「適用可能」な人工アレなんてのは、とってもじゃないけど現実的でない。

ただ一つ人工アレをやると面白いと思うのは、「自分が普段やってることが、当たり前でない」と気がつく面白さだろう。

尊敬する佐野史郎さんが、俳優とか役者の面白さは何か、という質問に対して「自分の身体がどう動いてるかよくわかる」と答えてらしたのを思い出す。

フツーだったら「違う人格になりきれる」とか、「演劇はギリシャ時代から続く古いもので」なんて答えかなと思うんだけど、「自分の身体」の「動き」という視点にはまずビックリ。

実際、役者として舞台に立つと、「手が邪魔だ」と感じるそうな。「手持ち無沙汰」なんて良いことばがあるけど、舞台に立つと、「手をどうしておくのがいいかわからなくなる」そうな。ナルホド!

人工アレも、きっとそういうものすごく地味なところに大きな発見と面白さがあるジャンルなんだろう。今回、はじめて三宅陽一郎さんの文業に触れたから、今後は三宅さんの方を追っかけることで人工アレについても考えて見たい(^∇^)


by ulyssesjoycean | 2018-04-22 12:00 | 「文系」と「理系」どっちもガチに取り組ん | Comments(0)
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