非常に優秀な外部記憶装置――ところが困ったことに、その外部記憶装置を使いこなすための労力と、使いこなした結果というのがまるで釣り合わないのがパソコンというものではないだろうか。
例えばビデオを考えてみればいい。ビデオの役割は
「録画」と
「再生」の二つであって、これさえ覚えてしまえば、機能を十全に使いこなすことができる。カセットテープやMDも同じこと。
ところがパソコンは用途が多岐にわたるため、使いこなすのも難しい。自分で
「設定」できますよ――とは言うが、その操作はあまりに煩雑。
例えばファミコン(とはもう言わないけれど)、よく操作性というものが話題にのぼるが、それはメーカー側が尽力すべきものであって、ユーザーが行う
「コンフィグ」という設定は、あくまで最小限。ゲームの方では、90年代後半から整理されてきた印象があるが、PCはまだまだだという気がする。
ハードディスクが壊れていなかったら、感想も違ったと思いますが。