パソコンも新調されたことだし、ここらでひとつ、この
『Digressions』の中身と方針を整理してみよう。
基本的に、このブログでは
「私生活」というものをオミットしています。その理由は簡単で、私生活を書いていくと、調子の悪いときにどうしても
「愚痴・悪口」が入ってしまう――書き手と読み手の両方が嫌な気持ちになることは間違いないので、
「私事」は書かないようにしております。その延長線上で、
「一人称」も使わない。
(愛読してやまぬ吉田健一。この人の著作には愚痴だの悪口だのという、みみっちいことが本当に出てこない)
大きなコンテンツは今のところ以下の三つです。
①
「詐欺の文化史」:詐欺というものを手がかりにして経済とは何ぞや?ということを読み解く。ファッション、衣装論も含む。
②
「ヴィジュアリゼイション」:バーバラ・スタフォード氏に影響を受けた、視覚一般を扱うコンテンツ。映画やアニメーションにおけるレイアウト(画面構成)、錯覚視学など。
③
「探偵する小説」:推理小説の源流を、魔術・バルザック・ライプニッツにさかのぼる試み。
(このブログ運営に絶大なるインスピレーションを与えてくれたバーバラ・マリア・スタフォード)
このほかに版権切れの小説を訳載していますが、ネット上で読むには、分量がちと辛い。美麗な表紙の洋書をコレクションした「美しい洋書たち」など。
そして、誰も読んでないかとは思いますが、気になったトピックについて、「あ行」から順に注をつけています。ひとつも注が入ってない行とかもあるんですが・・・・・・
今後とも、この脱線ブログをご贔屓に――管理者シロクマでした。
(ハンドルネームの由来である、写真家・岩合光昭氏の『ホッキョクグマ』。この人の撮影する野生動物はどれもすばらしいが、「地球上で唯一、威嚇をしない動物」であるこのホッキョクグマに並ぶものはないように思える)