作画のクオリティと、SF的な設定のオモシロさと、独特のキャラクターに、初回から
「やられ」っぱなし。これは久々にスゴイ番組が始まったな――と、今後の展開に目が離せない。
『電脳コイル』:公式ホームページ
それもそのはずで、作画監督は
『エヴァ』のキャラクターデザインで知られる本田雄氏、そのほかにも
『人狼』の
井上俊之氏であるとか、名アニメーターがそろい踏みで、しかも製作はマッドハウスという最強の布陣。
そしてなんといっても忘れてならないのが監督の磯光雄(いそみつお)氏。原作・脚本・監督に、絵コンテからCG処理まで、そのアイディアマンっぷりには度肝を抜かれる。ほとんど全部やってるんじゃないだろうか。
調べてみると、
『エヴァンゲリオン』の第13話で、マイクロマシンと化した使徒がネルフ本部のメインコンピューターにハッキングをしかけてくる話があったけれど、そのシノプシス(要綱)を考えたのは、この人だったそうですな。
そういうハードなSFテイストを、思いっきり間口を広くして迎え入れているから、普段、あまりSFというものに関心を持たないこっちも、ぐいぐい引きつけられる。
なにより、電脳ペットのデンスケがいいんだよなぁ。絵だけ見てるとぜんぜんかわいくないのに、それに動きがつくと、とたんにかわいくなるという――これぞアニメーションの醍醐味という感じ。興がのって、絵だって描きますよ、そりゃ。
(デンスケの犬種は、パグ+フレンチブルドッグなんだそうです)