哲学者ジョン・ロックの
『An Essay Concerning Human Understanding』。
『人間悟性論』と訳されているけど、何をどう考えても
『人間の理解力について書いてみました』ぐらいのタイトルになる。
「書いてみました」でやりすぎなら、
「試論」だろうか。
この間の高山宏氏の講演会の――では長すぎるけれど、要するにそれの抜粋があって、その中に、
「哲学は英語で読むと分かりやすい」と書いてあった。
どれどれ――といって現物をのぞくと、これが本当に読みやすい。そしてなにより、ものすごくオモシロそうな
「匂い」がする。
(そういえば、この『奇想天外英文学講義』にも、ちょこちょこ哲学の話題が出てくる)
これであとは
『西洋思想大事典』(平凡社)が読めれば言うことなしなんだけど、分売不可な上に
「禁帯出」だから、果たして通読することはできるんだろうか。
(
「旧版とはまるで別モノ」らしい『新・観念史辞典』。値段がスゴイ!)