ここのところ古典新訳で注目を集める光文社文庫から、食べもの関連の傑作がどしどし世に送られている。
吉田健一、荻昌弘(おぎまさひろ)、色川武大(いろかわたけひろ)と、それこそ
「知る人ぞ知る」的なの名著ばかり。それでいて普通の文庫並みの価格なのだから、もう光文社には足を向けて寝られない。
きっと相当な目利きの企画人がいるのだろう――と思っていたら、今度は杉浦明平(すぎうらみんぺい)、沢村貞子(さわむらさだこ)という人の本が出た。
食べもの本については、相当調べていたつもりなのに、この二人のことはまったく知らず、でも立ち読みする限りでは、すごくオモシロそう。
この二著、ともに卓抜な解説がついていて、これだけしっかり読み込んでいる人が読者につくということは、もう内容に関しては間違いない。あとはいつ買うかだなぁ。
(シリーズで新刊が次々出るということは、売れ行きも好調なのだろう。ぜひとも応援したい)