最近は、新聞でも一番熱心に読むのは経済欄。
発心(ほっしん)して株をはじめた――とかではなくて、要するにオモシロイからだよね。
経済も、広い意味での
「文化史」に含まれるから、ちゃんとした切り口・語り口さえ知っていれば、相当に深い分野だし、事実、調べていてもオモシロイ。
先日聞いてきた、仏文学者・鹿島茂氏のお話も、大筋はそういうことだったし。やっぱり、然るべき人がやれば、オモシロさは伝わるじゃん!――と。
でも残念なことに、経済関連にはロクな参考書がないんだよなー。
この数年、批判的なことはなるたけ書かないように努めてるけど、
「これはちょっとヒドイ」というものが、あまりに多すぎる。
種村季弘(たねむらすえひろ)氏のおかげで、
「詐欺師」という、経済への大きな回路ができたからいいんだけど、そうでもしないと入り口がないっていうのは、ちょっとおかしいよね。