月曜の隔週掲載で、
『とめはねっ!』にエネルギーを貰う。今月末には単行本の5巻も出るそうなので、これでやっとたまりにたまった連載分のスクラップを片づけることができるか。
アレなときは大幅にバックしたほうが良い(色川武大)の法則に従い、久しぶりに
『ユリシーズ』の原書を読み返す。
素朴な出発点といった本だから、戻るたびに
「あー、こんなこと書いてあったんだー」と、自分の力量に応じて見えてくる風景が違う。
殆ど詰め将棋感覚で、こっちがこうだから、ここはこうなる!という、その仕掛けと仕組みが、見えてくるのがオモシロイ。
前は
「?」と思っていたところが、全然別のことやって戻ってくると、よく分かる――といったような。
羽生善治氏とのこの対談本も、早いトコ確認したい。パラパラめくると、ものすごく面白そうなことを言っていてうずうずする。
「羽生さん」の文章というか、言葉もすごいなーと、いつもその新鮮な驚きに感動する。将棋のことを言うのに
「あまりに現代的なスピード感」という表現が出てきたりして。
とんでもないところからイメージを掴まえてくるという意味では、吉増剛造氏に近い印象も。
「いい加減な破片の生きてくる世界」とか、こういうのが生き生きとした発話から出てくる驚き!