マンガとアニメーションと人文を、脱線(Digression)でつなぐブログ。
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<   2006年 11月 ( 30 )   > この月の画像一覧

ざあます言葉と翻訳口調

推理小説を読んでいると本当に困ってしまいますわ。だって、女性のキャラクターがみんなこんな調子なんですもの。それじゃいけませんことよ――といった文章が続くと、さすがにこっちもゲンナリしてくる。してくるんだわさ。

 推理小説の翻訳はどれも水準が高いだけにアラが目立つという言い方もできるが、それにしてもなんでこういう風に訳すかなぁ――と、不思議でしょうがない。
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 これについては、柳瀬尚紀氏がじつに卓抜な見解を述べておられたけれども(『ユリイカ』 1998年 7月号)、迷惑する人があるといけないから、引用せずにおく。

 別に推理小説に限らない。以前『カードキャプターさくら』という作品をまとめて観たとき、「あれっ」という違和感を感じることがあったのでスタッフクレジットを確認すると、その回の脚本を書いているのが男性だったりする――つまりそれだけ難しいということになるか。
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 いや、そうではない――という風に福田恆存(ふくだつねあり)氏的な言い方をしてもよさそうであるが、この先、どうも話の落としどころが見えない。安易なことを言うのはやめておこう。

 訳された時代が――ということも言えるだろうが、大正時代に書かれた芥川の小説を読んだって、こんな「ざあます連」のような口調の人物はいない。芥川だって、手紙の中では「食べちゃった」といった言葉を使っているではないか。何もかも時代におっかぶせることはないと思う。
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by ulyssesjoycean | 2006-11-30 18:46 | 駄文 | Comments(0)

芥川龍之介の翻訳

ようやっと読みきった芥川全集――その中に、短いながら、ジェイムズ・ジョイス『若い芸術家の肖像』の翻訳がおさめられていた。いくら短いとはいえ、全文を参照していてはとてもやりきれないから、気になったものだけ引用する

 That was in his writing:

 それは彼の筆跡だった。
 なるほどなぁ、とうなずく訳文である。
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by ulyssesjoycean | 2006-11-29 21:27 | 駄文 | Comments(0)

『時をかける少女』と絵コンテ 

12月の発売が待ち遠しい『ボディ・クリティシズム』(国書刊行会)と並び、購入すべきかどうか迷っているのが、アニメーション『時をかける少女』(飛鳥新社)の絵コンテである。

 調べてみると分かるのだが、絵コンテというのは思いのほか出版されていない(需要がないのだろう)。それを考えれば、演出家・細田守氏の手腕がひもとかれるこのコンテ集は必須――のはずなのだが、やはりなかなか手が出ない。

 絵コンテということで言えば、どちらかというと『イノセンス』の方が欲しかったりするのだが、こちらはもう絶版。映画自体が不入りだったからなぁ。
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(実は『ハウルの動く城』を監督するはずだったという細田氏。『オジャ魔女どれみ』でも際立った演出を見せていただけに、実現していたらどんなものになっただろうか)
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by ulyssesjoycean | 2006-11-28 19:05 | 駄文 | Comments(0)

芥川の手紙 ジョイスの手紙 『エマ』の手紙

電車へのると右のすみから左のすみまでいやな奴ばつかりです
馬鹿男と馬鹿女が日本中に充満してゐるやうな気がします
大学は生徒も先生も低脳児ばかり
 芥川ほどの秀才ならば致し方ないという気もするが、大学はおそろしくつまらなかったようで、その書簡を読むと、いたるところにこういった記述がある。
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 芥川にかぎらず、書簡というのは読んでみると案外楽しいものである。以前、ジョイスの書簡集をまとめて読んだことがあるが、奥さんが浮気したのではないかというので送りつけた手紙は、ちょっと活字にできないような罵詈雑言の嵐で――そう思ってページをめくると、あれは悪い友達にだまされて云々といった、奥さんに対する詫び状になっており、これがまたさっきとは打って変わった調子で美辞麗句が並ぶ。
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 読む側としては、作品に対する作者の考え方がわかったり、上記のゴシップ的な楽しみもあるのだが、いくらこの世にいないとはいえ、読まれる方はたまったもんじゃないなぁ――という気はしないでもない。

 ところが昔のヨーロッパでは、手紙というのは他人に読まれる前提で書いていたものらしい。手紙というのは届かないことの方が多かったりするから、かならず手元に「写し」を残しておいたそうである。だからこそ資料的に充実した書簡集も編まれるし、また編むことに苦労も少ないとのこと。

 手紙ということで思い出すのは、森薫氏の『エマ』だろうか。この間ひさしぶりに読み返したら、やはり五巻で涙した。番外編のコミックスが出るのはいつになるだろう。
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by ulyssesjoycean | 2006-11-27 21:18 | 駄文 | Comments(0)

『不思議の国のハルヒ』

今回の『桜蘭高校ホスト部』は、『アリス』ネタであった。以前、『カードキャプターさくら』でもそんな回があったように記憶するが、やはりあれは、一度やってみたくなるテーマなのだろうか。
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 『不思議の国』『鏡の国』ともども読ませてもらったが、グロテスク趣味の方が先にたってしまって、言葉遊びやナンセンスをあまり楽しめなかった。その後、「語呂ツキ」では並ぶもののない柳瀬尚紀氏の翻訳(ちくま文庫)も手に取ったが、なんとも言えず「気持ちの悪い」世界になじめなかったように思う。
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 いわゆる「ナンセンス文学」――高橋康也(たかはしやすなり)氏の大著『ノンセンス大全』を経て、キャロル・リア・バーセルミ・ベケットと一通り読ませてもらったのだが、どれもこれもあまりピンとこない。

 ナンセンス(nonsense)というか、不条理(absurd, Unsinn)ということでいえば、エドガー・アラン・ポオの『不条理の天使』という短編がバカバカしくって良かったなぁ。まるきり筒井康隆の世界で、おかしい。
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by ulyssesjoycean | 2006-11-26 19:58 | 駄文 | Comments(0)

『宝島』を生んだ『あしたのジョー』

ジムよ、最後の詰めはオメェがやれ!
オメェの年でよくここまで来た
オレはオメェに男として敬意を表してえんだ

(出崎統 『宝島』)

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 未来の理想(シルバー)が、現在の自分(ジム)を認証するセリフ――簡単に言うと、「オメェはオレになれる!」だろうか。

 ようやっと最後まで見ることができた『宝島』。どういうわけかアニメーションに詳しい人にもほとんど知られていない出崎作品で、当然こっちも知らなかったわけだが――しかし『ガンバの冒険』に勝るとも劣らない傑作である。純粋にキャラクターの魅力ということでいえば、『ガンバの冒険』を超えるだろう。

 特に、海賊シルバーの男っぷりのよさにはしびれるものがある。『あしたのジョー』を演出した出崎さんだからこそ生み出せた唯一無二のキャラクターで、これはまさに、もう一人の「力石徹」であった。
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by ulyssesjoycean | 2006-11-25 18:19 | 駄文 | Comments(2)

攻殻機動隊 Solid State Society

映画とテレビシリーズにおける「演出の違い」が際立ってしまった作品である。

 押井守氏が『うる星やつら』の第一作を映画にしたとき、ただ単にテレビの尺を三倍にすればいいんだろうと思って演出したら(本人的には)大失敗という、そのエピソードを思い出す。
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(そのリターンマッチを果たさんとした第二作)

 あれだけ才能のある神山健治監督をしても、「映画の演出」というものが大きな壁になってしまった――あまり好ましくない感想を細々と指摘するのは趣味でないのでもう止すが、期待も大きかっただけに、そこは残念だったと言わせていただきたい。

 ただ、オープニング・アニメーションの、塩基配列(?)がシナプスのようにつながっていくさまは、いつか見たいと思っていた映像だっただけに、「やられた!」という感じ。西尾鉄也さんの作画も素晴らしかった。
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by ulyssesjoycean | 2006-11-24 18:45 | 駄文 | Comments(2)

フロイトの出現と探偵の敗北

それは、まず第一に、精神分析の指導や教育に関した困難です。医学の教育では、みなさんは目で見ることに慣らされています。(中略)そして、みなさんは対象を直接見ることができ、自分の目で新事実の存在を確認できた、とはじめて信じることになるわけです。
 ところが残念なことに、精神分析ではすべての事情がちがいます。分析治療では、分析を受ける者と医師とのあいだには、ことばの交換がおこなわれるのみです。

(フロイト 精神分析学入門 Ⅰ 懸田克躬訳 p8~9)
 
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 こうなってしまっては「見えるもの=分かるもの」という考え方は通用しなくなってしまう。すべてを見通す探偵ホームズが、オカルト事件を扱って失敗しだすのもこのころ。

 当たり前である。見えるものを積み重ねていけば、必ず真実にたどり着くという思想こそが、推理小説の命だったわけで、「見えるもの=分かるもの」という図式がいったん崩れてしまえば、探偵ホームズといえど、どうしようもない。
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 それと同時期に発表されたのがヴァン・ダインの『僧正殺人事件』――といっても、まだ読んでいないので、なんとも言えず。しかし、読了すれば、必ずや推理小説そのものについての手がかりが得られるだろうと思っている。

 推理小説自体も、ディクスン・カーの『三つの棺』(ハヤカワ文庫)以来、久しく手にしていないので楽しみである。
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by ulyssesjoycean | 2006-11-23 20:18 | 駄文 | Comments(0)

『攻殻機動隊 Solid State Society』

 いま一番注目されているであろうアニメ作品。CS放送では9月から放送されていたようだが、来る11月24日にDVDが発売――つまりレンタルも開始される。当日にサクッと見たいなぁ。

 「見たい」といえば『宝島』。こちらが4・5・6巻とレンタルしていて、最終巻の7巻だけ借りていくなんてことがあるものだろうか。むかし読んだ漫画に、シリーズを続けて借りている人を発見すると、その次の一巻を、見もしないのに借りていくという、レンタルビデオの「悪魔さん」という話があったが、そういうのがいるんじゃないかと思ってしまう。
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by ulyssesjoycean | 2006-11-22 21:26 | 駄文 | Comments(0)

地下思想 フロイト

マルキシズムにあっても精神分析にあっても、決定的瞬間がやってくるのは、埋もれていたものが掘り出され露わにされるときである。

(ロザリンド・ウィリアムズ 『地下世界』 p74)
 19世紀の文物が、なぜことごとく「地下」へと向かったか――そのことを詳述した好著である。

 環境問題が深刻化したとき、その反動として「地下へもぐる」発想が顕在化した。「ユートピア」としての地下思想があったという。それを心理学としてやり遂げたのがフロイトで、「自我」「超自我」「イド」という風に無意識を分類し、下層へ行けばいくほど、真理に近づけるとしたのは、心理学的な地下思想に他ならないという――この説明には、なるほどと膝をうった。
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 推理小説については書かれていないけれども、後期ホームズにやたらオカルト的題材が登場する、そのことについても非常に有効な示唆を与えてくれた。あとは山師志望だった(!)というマルクスをおさえればいいわけだが、これも翻訳が問題になってくる。中公クラシックスでは出ていないのだろうか。
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by ulyssesjoycean | 2006-11-21 18:31 | 駄文 | Comments(0)