マンガとアニメーションと人文を、脱線(Digression)でつなぐブログ。
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<   2011年 11月 ( 58 )   > この月の画像一覧

4巻で挫折! 『あさきゆめみし』

 四巻に到達した辺りで、これ以上は読み進められない!と挫折してしまった。理由は単純。話が暗すぎる。
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 「暗い」というか、こんな不憫な目にあわせないでよ――と、そのことが頭を離れない。なにもそうまでしなくても――という感じか。

 以前、日経新聞文化欄に、鹿児島で医師をされている鹿島友義氏の『源氏物語 現代医学で診断』という記事がのり、その中にこんな一節があった。
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 「ときには作者の抜き差しならないペシミズムを感じ、読むのがつらいほどだった」。まさにそう。この方は全文を通読されたそうだけれども、自分にはとてものこと耐えられなかった。

 源氏の息子・夕霧(ゆうぎり)と、その幼なじみ雲井の雁(くもいのかり)のエピソードは、心底「良かったねぇ~」と思うものだったけれども、そういうのは例外中の例外。
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 よく引き合いに出されるプルースト『失われた時を求めて』と、印象は確かに似ている。上流階級の情念の話が延々と続く感じが。

 名作の呼び声高いものだし、自分としても通読したかったけれど、久々に挫折した一著となったな。
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 (気分直しに、九井諒子氏の犬)
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by ulyssesjoycean | 2011-11-30 20:39 | 駄文 | Comments(0)

ピース(とめはねっ!)

 最近はピースを見るのが『とめはねっ!』の一番大きな楽しみになっている。いいなぁ、こんな犬が待っていてくれる暮らし。
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by ulyssesjoycean | 2011-11-30 08:51 | 今日のなぐり書き | Comments(0)

ユリイカでタンタン特集号

 近日映画も公開されるという(もうしてる?)劇場版『タンタンの冒険』。先日『とめはねっ!』目当てに購入したスピリッツでも、ゆうきまさみ氏の鑑賞レポートが載っていた。
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 それにあわせて雑誌『ユリイカ』(青土社)でもタンタンの特集号が出るという。こっちはもう発売されてるそうなので、あとは確認するだけ。

 BDの代表的な作品であるはずなのに、代表的な作品「だから」なのか、なぜか今まで手に取ろうという気がおこらなかった。
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 メジャーどころの作品ほど敬遠するというのはあんまいいこっちゃないと思うので、今回の特集がキッカケでタンタンの世界に触れることができればと。

 同様の理由で、『アスタリスク』も未見なんだよなぁ。「まぁいいか」という雰囲気で流してしまっていた。作品への評価は色々あるようだけれども、目を通してはおきたい。
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by ulyssesjoycean | 2011-11-29 18:36 | 駄文 | Comments(0)

ヤサコとデンスケ(電脳コイル)

 ずいぶん前に描いたヤサコとデンスケ。今もう一度チャレンジすると、これより描けるようになっているだろうか。
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by ulyssesjoycean | 2011-11-29 08:39 | 今日のなぐり書き | Comments(0)

高山宏『夢十夜を十夜で』

 羽鳥書店から「はとり文庫」というシリーズがスタートしたそうで、そのラインナップ第三弾が、高山宏『夢十夜を十夜で』になるという。発売は12月中旬の由。
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 紀伊国屋書店本店で行っていた学魔展覧会では、氏愛用の机の上に、この原稿(コピー)がどん! その向こうにOED。右手の箱には筆記用具がごちゃごちゃと入っているという格好だった。

 こっちは漱石ファンでないから、元の話である『夢十夜』については何も知らない。今回の一著が良い入り口を作ってくれればと思う。
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 (書店店頭に並ぶようになった『雷神の撥』、こっちはこっちでスゴイ内容。『フィネガンズ・ウェイク』についての文章がいくつも収められているのが嬉しい)
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by ulyssesjoycean | 2011-11-28 19:53 | 駄文 | Comments(0)

ネギシさんとネコ

 12月12日発売の『ゲッサン』、そこに載るとよ田氏の新作が心の支え。あ、島本先生も楽しみにしてますよ!
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by ulyssesjoycean | 2011-11-28 08:51 | 今日のなぐり書き | Comments(0)

キャラクターの書き分けがないよ!

 『あさきゆめみし』を読み進めていると、原作の持っているペシミスムはともかくとして、キャラクターの書き分けがないことがボディーブローのように効いてくる。
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 とりあえず、主人公の源氏の君と、その友人・頭の中将(とうのちゅうじょう)は即座に判別できるとして、ヒロインの大多数(というかほぼ全員)が、同じ顔にしか見えない。

 当初、思い人である藤壺の宮(ふじつぼのみや)のストーリーが続いているのだと思ってたら、ぜんぜん別の人だというのが分かって、名前を見るとたしかに違うんだけど、でもこれ、絵柄だけでいったら見分けがつきませんよ――
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 メインのヒロインは名前がそのつど出るからいいようなものの、そうでないお付の女御(にょうご)から更衣(こうい)に至るまで、「きれいな人」「同じ顔」なので、ものすごく混乱する。

 以前、グルンステン氏の講演を聴きに行った際、谷川史子氏の作品をご覧になって、コマ割りに対して違和感はないけれど、主人公とヒロインがそっくりなので、そちらに混乱するということをおっしゃっていた。
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 読んでいるとそのことをまざまざと思い起こしてしまう。誰しもキャラクターの幅というものはあるだろうけど、親しんできた新旧のマンガ作品の中でも、これは空前絶後という気がする。

 こんなことを言っておきながら、読んでいて印象に残るのは、先に挙げた友人の頭の中将や、若年の帝など、男性キャラクターばかりだったりして。
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 (途中で出てきた明石の入道も良かったなー。幼い夕霧[男子]がどうなっていくかが楽しみだ)
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by ulyssesjoycean | 2011-11-27 17:43 | 駄文 | Comments(0)

高山宏講演『脳にいい人文学』(1)

 紀伊国屋サザンシアターで行われたトークイベント『脳にいい人文学』、今回から数回に分けて全体の流れをさらってみたい。
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 黒のタートルネークとボトム姿で登場されたタカヤマ御大、自己紹介もなしというスタート。4年前までは「英文学者」だったのが、現在は「江戸文学(と江戸美術)」を講じる身になっている由。

 ただ、「文学っていう言葉自体が嫌い」ということで、つまり氏が関心あるのは「litterature」という概念。これは「字で書かれたものすべて」を包括するもので、いわゆる「文学」という意味は殆どないという。
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 では文学ってなんだろう?というところから、タカヤマ読者なら予想されるように、「小説」という議論に入っていく。

 本来「新しい」という意味しかなかった形容詞novelが、どうして「小説」をも意味するようになったのか。
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 たとえば純文学というものもあって、プルースト、ヘンリー・ジェイムズ、夏目漱石がいるけれども、この人たちはみんな1880年から40年間ぐらいに渡って小説を発表してきている。

 純文学の代表選手であるヘンリー・ジェイムズは、ダイム・ミュージアムにばかり行っていて、スティーヴン・ミルハウザー、トマス・ピンチョンもこの系譜だという。
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 ダイム・ミュージアムは言ってみれば「ゲテモノ博物館」で、ここに日参していたのがジェイムズ。アメリカ文学とこうした見世物文化はつながるはずで、最近『アメリカン・ルネサンス』という本が出たけれども、見世物については言及は一行もないという。

 見世物は英語で言えばshowだけれども、これをキーワードにしようかとおっしゃりつつ、ご本人は「英文学会の見世物と言われて40年」だそうな。
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 (当然、この次は「スペクタクル論」になるけれども、それはまた次回に。
 
 高山氏が言っていた「アメリカン・ルネサンス」は、このF・O・マシーセンの『アメリカン・ルネサンス 上巻エマソンとホイットマンの時代の芸術と表現』のことだった)
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by ulyssesjoycean | 2011-11-27 13:15 | 高山宏講演『脳にいい人文学』 | Comments(0)

高山宏講演『脳にいい人文学』(2)

 さて肝心のSpectacle。この一語が訳せないので、「スペクタクル」とカタカナにして済ます状況が問題だと。こういうのはtranslateでなくtransliterateと言うのだそうな。
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 さてここで高山氏の「専門」の話になる。専門が50くらいあるそうで、最近は履歴書の専門の欄には「多い」と書くのだそうな。大学事務の人が困ってしょうがない由。

 そしてその数ある専門の一つが「スペクタクル論」だという。通常、スペクタクルは三つに分かれるという。
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 まず1.合法的なお芝居(regular plays, legitimate)というものがあり、2.それに属さない小屋がけの芝居(テント劇場)、3.そして戦争映画のようなもの。

 ここからはタカヤマ語源学の登場で、Spectacleと生物学のSpeciesがラテン語のSpecio(私は見る)に由来する、言葉はこういう語根(root)を見なければいけないという。
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 SpectacleとSpeciesは1750年代に一番使われた言葉だそうで、こうしたことをOEDで調べさせられるから、4月には一杯来た学生も、夏休み明けには10人になっているそうな。

 このOEDでConceptualなCoreを持った言葉を調べていくことが基本方針。SpectacleとSpeciesがなぜ同じ語根を共有しているのか、その「間」がない。
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 「見る」ということで言えば、図解の問題もある。1750年代になってはじめてillustrationという言葉が用いられるようになるけれども、それまではilluminatio(イリュミナチオ)と呼んでいた。

 要は、宗教的なものが抜け落ちていってイラストレーションという言葉になっていくのだという。
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 たびたび1750年代、つまり18世紀半ばが取り上げられたけれども、高山氏いわく「僕の専門は18世紀半ば!」なんだそうな。

 この先は、絵を使って物を理解するという考え方について。カール・リンネが登場するけれども、それはまた次回に。
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by ulyssesjoycean | 2011-11-27 13:15 | 高山宏講演『脳にいい人文学』 | Comments(0)

高山宏講演『脳にいい人文学』(3)

 18世紀半ばから、物を理解するのに絵が有効な手段であるという考え方が出てくる。これをやったのがスウェーデンのカール・リンネ(Carl Linné)。
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 分類できると分かるようになるということから、中尾佐助に話が及び、「分ける」から「分かる」という意味が生まれてくるのであって、「分かる」から「分ける」が出てくるのではないのだという。

 分けられないものをどうするか、そもそもこういう分ける・分けないというのが、数学の微分・積分につながる。
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 微分は記号にdが使われるということから「differenciate」の略であり、一方の積分は「integral」と言うのだそうな。

 分ける微分がニュートン、統合する積分がライプニッツで、マナリズム(マニエリスム)は、differenciateしたものをintegralで再統合するというのが、現在の高山氏の見解。
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 そして図解はなんのために出てきたのかというと、AとA’という図があったら、それはもう別のものとして理解するようになっている。図鑑というのも18世紀半ばに出てきた由。

 ヴィジュアル(Visual)の歴史と切り離せないからこそ、こうした基本語をOEDで引くことに意味があると。
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 先年、OEDを全部読んだ人の本が出たけれども、「ただ読んでるだけじゃん! よっぽどヒマなんだね(笑)」とおっしゃっるように、さかのぼることに意味あると。

 高山宏にはイデオロギーが足りない!と言われるが、自身がはっきり「イデオロギーゼロです!」、そしてイデオロギーというのは、「ある人にとって都合のいい考え方」と英英辞典に出ているそうな。
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 どうせある思想(イデオロギー)になつくんなら、OEDになつけと。なつくどころか学生と口論になって「OEDを投げつけ、投げ返される」という椿事もあった由。

 たしかに引くのは大変だけれども、これを使えば文化力は倍増、三倍増だという。この先は英文学への思いのたけから英国王立協会に入っていくわけだけれども、それはまた次回。
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by ulyssesjoycean | 2011-11-27 13:15 | 高山宏講演『脳にいい人文学』 | Comments(0)