マンガとアニメーションと人文を、脱線(Digression)でつなぐブログ。
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<   2016年 06月 ( 8 )   > この月の画像一覧

大マジメ+すっとぼけ 山本貴光・吉川浩満『脳が分かれば心がわかるか』

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(大流行の「脳モノ」について、なんでそう考えてしまうのか、そう考えるとどこがおかしいのか等々、普段なら考えもせずに通り過ぎてしまうことを大マジメに取り組んだ気合の書。太田出版から税抜2,400円にて発売中)

脳と心はいっしょくたにされることが多いけれど、それはよくある「カテゴリー・ミステイク」に陥ってるよと、ジョーダン交じりに語る心脳問題の入門書。

入門書ではあるけど、巻末のブックガイドにある通り、その徹底ぶりに驚くし、なによりフツーに取り組んだらアタマがおかしくなるようなことに真正面から切り結んだ著者お二人の姿勢にまず敬意を表したい。

もっと敬意を表したいところが、ところどころにはさみこまれるユーモア――というか、これ、どこまで本気なのかナァというネーミングとか(「バカの壁のブーメラン効果」[p. 189]など)、それを盛り込めるのがスゴイ。

というのも、こうした分析・探求型のジャンルは、言ってしまえば終わりのない作業のため、大変そうだと気づきながら素通りするか、大変な作業に埋没してるうちにおかしくなるかだと思うけど、自分が必死こいてる姿を客観視できる余裕がないと、こういう「すっとぼけ」は出てこないだろう。

こっちは幸か不幸か科学・哲学史の教養がないので、科学ってこういうことをするんだ(同一性の学問)とか、言葉の力とか(本当は違うものを「同じもの」として扱う)などなど、そうしたチャートがあると、それまで何したいのか分からなかったデヴィッド・ヒュームの考え方も腑に落ちる。

この本自体は、脳と心はそもそも違うものだけど、でもその作用をなんでヒトは考えちゃうんだろうという真摯な問いかけからなされているけど、自分としては、その過程で、馴染みのない科学と哲学に「文脈」が与えられたのが大きかったな。

デカルトさんはこういいました、ヒュームさんはこう考えました、というのは耳に入ってきても、それが実際に一本のチャート(地図)の上に載せられると、なーるほど、だからこの人はこう考えたのか!とスッキリする。関係性が見えるというのかな。

著者の山本貴光・吉川浩満ご両人とも、タカヤマ学派と思しいけど、それを一言も言わずにちゃんと自分の学におさめているのがカッコイイなー。ほったらかしといたヒュームの本もこの機会にちゃんと読んでみたいと思います。
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by ulyssesjoycean | 2016-06-30 18:31 | Comments(0)

なにげにもう7巻?! 丹羽庭『トクサツガガガ』

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(隠れ特オタのOL仲村さんが、趣味嗜好を共有できない[したくない]リアル世界の中で、自分の楽しみを守るために孤軍奮戦するというマンガ――という紹介でいいのかどうか。6月30日に小学館より最新7巻が税込596円発売予定)

えっ、もう7巻なの?!と、時の移り変わりに驚くとともに、この内容のマンガが7巻まで確かな人気を得て持ちこたえているというあたり、「仲村さんの同志は少なくないよ!」と叫びたい気持ちにもなる。

というのも、『トクサツガガガ』は連載誌で見かけて「なんか気になる」というところから単行本を買って読み始めたんだけど(1~2巻の頃から)、これ、実は「特撮オタクのマンガじゃないよな」と。

もちろん特撮への愛はあるんだけど、それを分かってくれない・分かろうとしないリアル(現実世界)こそ怪人の集まりだ!という、裏テーマがあるように見えてならない。

そのまんまやっちゃうとこれ、問題作というか、読んでる人も心穏やかでないんだけど、その趣味に爆走してる自分(仲村さん)の姿も十分「どうかしてる」(©みうらじゅん)ということで、稀有のコメディーになっている。

ここ最近になって、ジャンルを問わず「好きなものがハッキリしてる」というのは才能の一種なんだなと思うようになったので、仲村さんの姿に共感する人たちは(自分も含め)そこに共感してるんじゃないかなー。

あとはコミックス毎についてくる巻末の作者あとがきの「カオスっぷり」も愛読ポイントのひとつ。なぜか著者の自画像がニワトリ(*説明なし)にはじまり、「脳内自分会議」や「明日の自分にデザイン丸投げ」など、キテるセンスが爆発。

楳図かずおさんの『14歳』あたりが好きなのかな?と思ったりするけど、それにしては絵柄が違いすぎ――こういう「どうかしてる」雰囲気は大好きなので、ぜひこの勢いのままに突っ走っていただきたい。
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by ulyssesjoycean | 2016-06-29 18:14 | 駄文 | Comments(0)

金融は3文字語が多すぎる!『Valuation』

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(金融や経済の「歴史」は追っかけてきたけど、さすがに実務の「会計」まではいいだろうーーと思っていたら、わかるとこんなに面白いというビックリ感。本家本元大評判の『Valuation』は、最新版が10,475円!という驚き。最新でなくていいので中古でやっすいのを買いました)

人間変われば変わるものよで、今は何が楽しいですかというと、「ファイナンスの勉強!」という、まずそのことに自分がビックリする。

もともと英文学や仏文学は、みんなお金の話ばっかりしてるということもあるし、高山宏×種村季弘の対談でジョン・ローが取り上げられ、それで興味を持った次第。

歴史から追っかけてみると、東インド会社以前に今と同じ意味でInvestは使われてない、とか、北西ヨーロッパは寒冷地で穀物が高く、それに比べるとアジア諸方面は温暖な気候で農作物が安く、その結果、安価かつ良質な商品があったので大航海時代の幕開けーーとかとか。

アダム・スミスさんも、「値段がコロコロ変わる貴金属を尺度にはできないから、貨幣や貴金属によらない単位を考えよう」というので「労働と生産」の2大項目ができたとか、話が身近なものなだけに、その歴史もすこぶる面白い。

一転して会計その他の実務は、扱う内容以前に日本語がわからない。解説書を見たところで、「これはこういうことを表しています」というものはあっても、「なんでこういう名前をつけて、いつ頃から使い始めたか」というビギナーの質問には答えてくれない。

ところが人間よくしたもので、もともとの英語から入れば概念も追っかけやすく混乱も生じないとわかりーーしかしその先に「3文字語地獄」が待っていた。

数学と同じで、よく使う表現は記号化して作業を手っ取り早くしようーーというのは分かるんだけど、EBIT, CAPM, NPV, WACC, PBR, ROIとROAなんて、疲れてたら読み違えそうなのが次々と。

さらに困ったことに、ある数値を出すための数式にその3文字語が入っていて、求めた結果も指数として3文字で表記し…(以下略)、これ、発明した人もちゃんとわかってるのかなと心配になるほど(^∇^)

しかし、内実がわかってみれば、どれ一つとしておかしいものはないし、また生まれて初めて数学が「生きた理論」として使われてる光景を目にして感動する。

リスクの度合いを計測する分散(variance)という考えも、マイナスの数値だとやりにくいからいったん二乗してマイナスをプラスに変え、その結果にルートをつけて二乗したのを戻すと、ハイ、できあがり!

というか、「実際の現象をナントカわかりやすく、カンタンに、誰もが使えるように」考え出したのが数式に収まっているわけだから、やはりそれが「必要とされた状況」を目にすると感動するものがある。きっとその計算式を考え出した人もさぞ感動したことだろう。

また数学が超ニガテでここまで来てしまった人間に、はじめて数学が親しいものとして見えたのは、ファイナンスとプログラミングのおかげ。数学自体が得意になるわけじゃないけど( ´ ▽ ` )ノ

とはいえ、得意な人や専門家が引っかからずに済むイチイチの表記が気になって仕方ないのは語学人のサガ。結果、金融の数式がなぜその略称を使うのか確認するためにOEDを引くというーーでも誰も教えてくれない以上、自分で調べるほかない。

最近は「ニガテでやってこなかったこと」をやるブームなので、数学ももしかしたら親しめるのかもしれない。金融や経済だって、こんな自分の主たる関心になるとは思ってなかったもの。

ただ3文字語は、しょーじき略称を使う方がかえってメンドイと語学人として思うのでした^_^

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by ulyssesjoycean | 2016-06-25 12:22 | Comments(0)

四福音書はこんなに違ったの?『文語訳聖書』

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(口語訳聖書とはまた別に、根強い人気を誇る文語訳聖書。実際読み比べてみると、「読み物」「文学のテクスト」としては、やっぱり文語訳かなー。ハードカバーからポケット判まであり。近年は岩波文庫からもチャプター分けをした形で出版されている)

最近は長い上にシンドイ本ばかり読んでいるので、寝る前の読書は文語訳聖書になった。

Notクリスチャンだけど、「世界一のベストセラー」ということで、聖書自体への関心が昔からある。通読したこともあるはずだけど、おおかた忘れちゃったな。

実際、聖書はどー読んでもいいし、ひとつひとつが短いからある種の「ショートショート」として、寝る前にはピッタリ。

昨年、文語訳聖書を手に入れて以来、たまーに読み返すようになったけど、寝る前に読むものとして新約の4福音書をあらためて読んでみたらーーそれぞれ書き方がずいぶん違うのね。

今までは横着して、一番最初に載ってるのがマタイによる福音書なので、それでいいやと済ませていたけど、その後のルカ、ヨハネとも、同じ人のことを書いてるはずなのに、書き方がずいぶん違うな、と。

善きサマリヤ人の例えはルカだし、いま読んでるヨハネだと、奇跡関連の記述が多く、よく目を通していたマタイにはイエスがひとり山へ行く描写がなかったりする。

クリスチャンでもない上にキリスト教学者でもないので、いちいちの違いを解釈したりしないけど、知ってるつもりのこともあらためて読んでみると違うもんだねえ、と。しみじみ。

まだマルコによる福音書までは到達してないので、4つ読み終わると感じ方も変わるかしれないな。その後のローマ人への手紙とか、読んだ記憶がほとんどないので、新約読みはもう少し続けてみようかな。

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by ulyssesjoycean | 2016-06-18 12:08 | Comments(0)

まさかの「私マンガ」! 緒方波子『モテ考』

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(5月売りの『ハルタ』から連載を開始した緒方波子さんの『モテ考』。これまでも異色すぎる作風が気になっていたマンガ家さんだったけど、これは新境地!  *画像はコミックナタリーより

応援しているマンガ雑誌は新人作家の登用に意欲的!という共通点あるけど、『ハルタ』からまたひとつ「これはどうかしてる」連載が始まった。緒方波子さんの『モテ考』。

読んで字のごとく、作者がモテとは何かを考えるという「私マンガ」なんだけど、ツッコミ役がペットの鳥(!)というあたりで、すでにデビッド・リンチ作品でもおかしくない。

緒方さんはこれまでも、奈良の鹿が婿を取るという解説しかできないマンガを牧歌的な絵柄で描いていたり、何かと印象には残っていた。

ヘンな設定のマンガを描く人、という思いだったので、「私マンガ」にチャレンジというのがビックリ。そしてこれがまた今までで一番面白い作品!というのが摩訶不思議。

『ヒナまつり』の大武政夫さんも、最後の最後にギャグにチャレンジして大ヒット、やっぱり「案外、自分では向いてなさそうなジャンルこそ向いてる」という人生の真理を突いてる気がしたな(大げさ)。

「私マンガ」の書き手は少なくないけど、読んでてイイな!と思うものもあれば、正直、勝手にやってりゃいいよ感が満載のものもあるし、その辺の差はなんなんだろう。

山本さほさんの『無慈悲な8bit』も、脱力しまくりのギャグセンスが私マンガ部門として近年の大傑作と思うけど、アホな部分を見せてくれてるからかな(^∇^)

「アホになれんやつがほんまのアホや」という関西のメンタリティーを聞いたときは感激したけど、一生懸命やっている自分の姿をちょいちょい客観視してないとアホになれないと思うので、私マンガでグッとくるか来ないかの差はその辺?

緒方波子さんの『モテ考』も、ツッコミ役の鳥が大変まっとうな指摘をするあたり、「自分はなにをやっているのか」をわかって描いてるあたりが、吹き出すポイントなんだろうなー。

単行本が出るのは相当先だと思うので(だってまだ連載初回)、今のうちから備忘録としてメモしとこう( ´ ▽ ` )ノ 6月15日売りの『ハルタ』に第2話が載るのかな? 期待!

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by ulyssesjoycean | 2016-06-11 12:00 | Comments(0)

ペンギン版に『Essential Keynes』があった!

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(ケインズも膨大な著作を遺していて、ケンブリッジ大学出版局から出ている全集は、値段はもちろんそのボリュームにも圧倒される。こっちにそんな気力はないし、と思っていたらペンギン版からお手頃価格の選集が出ていた(^∇^))

いま読んでいる『Lords of Finance』でも準主役級の扱いをされるケインズ。

エリート的な側面より、対戦前に「個人投資家で財を成した」ということに興味を持っていたけど、この人は為替差益で大きな利益を上げたそうで、今で言うFXをやっていたのか。

だとすると、ウォーレン・バフェットのような「ゆうりよう銘柄の長期保有」ではなかったんだなー。投資家としてのケインズに興味あっただけに、ちょっと肩透かしを食らった気分。

とはいえ、20世紀前半の要所要所に登場するのはただ事でない。ケインズ経済学も今では修正が施されてるものの、その批判に耐えるものがその理論にあったということなんだろう。

で、ご本人は実際にどんな文章を書いていたか知りたかったので、その点、このペンギン版の選集はボリュームも内容もちょうど良さそう。

なんの因果か経済学は英語やフランス語からスタートしてしまったので、ケインズさんも案外原書で読んだ方がわかりいい気がしてる。

ちょうどいいバージョンが見つかったものの、すでに積ん読が山を成している状況で、さらに一冊を余計に積むべきかどうか、読み切るのはいつなのかーーでも買っちゃうんだろうなぁ^_^

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by ulyssesjoycean | 2016-06-08 19:25 | Comments(0)

変化球で勝負のマンガ!此の木よしる『変女』

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(コミックナタリーほか、ちょいちょい名前を聞くようになった此の木よしるさんの『変女』。一見完璧のようでいて度外れた言動がキテる!というラブコメ作品。白泉社から4巻まで発売中)

最近マンガの話をしてなかったけど、最近気になるのがこの『変女』。

まだ本編がどんな内容なのか分からないけど、お試しで読んだ限りでは色んな意味で「ちょうどいい作品」という印象。

見た目もおしとやか、文武両道、才色兼備のようでいて、言動だけがどうかしてるヒロインと、それに振り回される主人公というもの。

横槍メンゴさんの登場以降、マネするというより、「こういうのアリなんだ!」と背中を押されて描き始めたマンガ家さんは多い気がする。

『恋と嘘』のムサヲさんも、自身のアイドル好きというか、「こういうのが好きなんです!」と振り切っちゃってる感がすごい。

『変女』自体がどーいう経緯で生まれたかはわからないけど、横槍メンゴさんはもちろん、ムサヲさんとも違う「キテる」感と、「でも読んでてイヤな感じがない」共通点は、どんな作品なのかなーと気になる。

単行本が出たばかりかと思っていたけど、えっ、もう4巻も出てるの?!というそのことに驚いたな( ´ ▽ ` )ノ お風呂に入ってる時とか、そーいうフッとしたタイミングで読むのが良さそうに思える。

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by ulyssesjoycean | 2016-06-06 12:01 | Comments(0)

金融四天王と「クラブ活動」、『Lords of Finance』

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(第一次大戦前夜、発足間もない各国の中央銀行とその4人の総裁をめぐるノンフィクション作品。これで著者のライアカット・アハメド氏はピュリッツァー賞受賞。日本では『世界恐慌』のタイトルで筑摩選書から上下巻が発売中)

友人から「ぜひ読め」と言われて読み始めた『Lords of Finance』。メチャメチャおもしろいけどスラスラと飛ばし読む作品ではないため、じっくりと味読中。

中央銀行の成り立ち、個性的すぎる四人の総裁たち、金本位制が持っていた信頼度、その都度核心をついてくるケインズなどなど、読みどころはいくらでもあるけど、自分の中で「へえ」と思ったのが「クラブ」の存在。

いまはネット上で各種のグループやコミュニティーワークが進んでいるけど、20世紀初頭も同じく「クラブ」全盛時代。四人の総裁とも、それぞれ立ち位置は異なれど、必ずなんらかの
クラブ内で知遇を得て、それで交流や仕事の基盤を築いている。

それがいわゆる名家の生まれでないと入れないとかでなく(もちろん、そういうのもある)、有象無象のあらゆる集まりがあったんだな、と改めて思わされる次第。

聞いた話では、フランス人のトクヴィルがアメリカを初めて訪れた際、「結社の多さ」に驚いたらしいけど、要するにこれっていまのコミュニティーと変わらなくない?という。

今も昔も変わらないというより、なんらかの人脈やコネクションを築くためには、呼び名はどうでも、クラブ的なものを作るしかないんだな、と。

前にSlipping Pointだか、ある商品が爆発的に広がり始める研究をしたものにも目を通したけど、1人の人間がトータルで意識できるのは150人前後まで、というのも、今回の「クラブ」と相通じ合うものがある。

結局、どんなエライ人でも、区切っていけば150人単位の集まりにしかならないのだから、それをいくつかのクラスタに分割して、管理・維持・運営していくしかないんだろう。

ということは、そういった各種のコミュニティーに複数参画すると、どっかしらでつながりが出てくるというーーそれを1920年代にやるか、2016年にやるか、あとはインフラが違うだけ、という雰囲気。

ただ面白いのは、そういうゴリゴリの上昇志向からクラブが出来たわけではなさそうなんだよね。何となく気の合う連中が集まって、せっかくだから会に名前をつけてみる?みたいな、そんな気軽な始まり方。

やはり人間が複数集まると、それは自然と「会」を目指すのかな、と、そうした共通意識が興味深い。個人に名前があるように、複数人の集まりも「名前」が欲しくなるのかな、とかとか。

今度OEDで、クラブ、グループ、コミュニティーあたりの成り立ちを調べてみようと思います( ´ ▽ ` )ノ

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by ulyssesjoycean | 2016-06-05 12:00 | Comments(0)