マンガとアニメーションと人文を、脱線(Digression)でつなぐブログ。
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舞いまする!(尾白・尾黒 百鬼夜行抄)

巌窟王第四巻は一言で言えばフランス語の「obsede」。手元の仏和辞典で調べましょうといって調べる君ではないから答えを言うと、「いやらしい」のダブルミーニング。近頃流行の言葉で言えばambiguous(両義性)ですな。
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# by ulyssesjoycean | 2005-05-25 18:16 | 駄文 | Comments(0)

あーもうおわりだよ日本は!(あたしンち)

今回「le monde」で紹介されていた「Lettres d'Italie du Président De Brosses 」が恐ろしく気になる。
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紙上でも「フレデリック・ダゲーの素晴らしい編集のおかげで、グランドツアーがもたらした影響がどのように、18世紀イタリアの~云々」とあって、フランス語の筆致から書評子が興奮していることが分かる(新聞書評の読み方については呉智英(シロクマ注1)の「読書家の新技術」参照されたし)。値段を見ると8ユーロ強で、それほど高くない。どうしたものか。

注1:呉智英(くれともふさ もしくは ごちえい)。根源的かつ過激という両方の意味でラディカルな言論活動で人気を集める、といってもなかなかお茶目な所もある面白いおじさん(から、じーさんに近づいてきたけど)。この人のおかげで随分と知的に啓蒙された人も多いだろうし、事実現在活躍している物書きには(あまりおおっぴらに表明はしないが)熱心なファンが多い。文章だけでなくしゃべりも無茶苦茶面白いのはBSマンガ夜話にゲスト出演した回を見ると良く分かる。「俺は概して偏見かもしれないけれど、女ってものに嫌悪感があるのね(呉)」「人間じゃねえって感じ?(出演者)」「あーそうそう(呉)」って!
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# by ulyssesjoycean | 2005-05-24 11:24 | 駄文 | Comments(0)

セクハラは絶対いらないっすよねぇ(アンタッチャブル山崎)

先日、甘木と一緒に「ガンダムウィング」
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を全巻見終わりましたが、制作年次を見ると、エヴァンゲリオンに端を発するアニメーブームが巻き起こった95年で、もちろんこの作品もそのブームに一枚かんでいるのは疑いようもない事実、このウィングの前シリーズが「あれはガンダムだった・なかった」論争(?)を巻き起こした「機動武闘伝 Gガンダム」で、
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別にガンダムシリーズに大して思い入れのない(!)こっちとしては、「無茶苦茶面白いからいいじゃん」と考えていても、ファーストガンダムに転んだ(!)人たちにとっては、面白いのは分かっても手放しで賞賛できないらしく、ではそういう初期からのファン層と、男くさい前シリーズにバランスを取る意味でも女の子層をがっちり掴んだれや、ということで「攻殻機動隊」の監督をした神山健治(シロクマ注1)氏の言葉をひねって言うと「富野由悠喜の模倣者になります!」という制作意識にパトレイバーのデザインをやった出渕裕(シロクマ注2)氏を衣装デザインに迎え、かなり確信犯としてやりとげた(「OZ」なんてまさしくエー男がやたら出てくる樹なつみのまんま)、しかし恐ろしく完成度の高い作品でしたな。

それにしても時代の雰囲気なのか知らないけれど、モチーフや登場人物および設定が結構「エヴァ」に似ているものがあって、優秀な人たちというのは似たようなことを考え付くのだなと感心することしきり。「へぇ~」の連発ですよ。思いついたとこだけ言うと、

ウィング/エヴァ
ナイーヴなカトル君/ナイーヴなシンジ君
ゼロシステム暴走/エヴァ暴走
モビルドール/ダミープラグ
バスターライフルでどかーん/ポジトロンライフルでどかーん


それと宇宙コロニーを植民地・中央アジア地球をアメリカ合衆国ガンダムパイロットを自爆テロとすると、とてつもなくポストコロニアルな見方が出来ますよ。「誰も分かってくれないが、いつかは僕らが正しいとみんな分かるはずだ」というのは、テロリストを向こうからみた視点ですな。なかなかに意義深い。

注1:神山健治(みやまけんじ)。美術(つまり背景美術)出身のアニメーション監督。「攻殻機動隊 stand alone complex 1/2 」で「押井守の模倣者」になりますと宣言してシリーズスタート。アニメーションとしてより(だってアニメなのに殆ど動きがないのと尋常でないセリフ量)、ある種の近未来シュミレーションとして高い完成度を実現したが、セカンドシーズンは登場するキャラクターが日本をここまでしておいて、なぜそんなことをしたかったんだと思っていたら「やってみたかった」ではないだろう、というのでこっちは大いに鼻白んだ次第。ただ「草迷宮」は傑作。
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注2:出渕裕(ずぶちゆたか)。キャラクターデザイン・衣装デザイン・メカニックデザインなど、幅広くアニメーションのデザインを手がけ、パトレイバーのメカデザインで大いに脚光を浴びるが、実は「ロードス島戦記」のイラストにやられた人も多いはず、というか「ディードリッド」にがっちりやられた人多数。あのエルフのとんがり耳はこの人の発明なんだとか。
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# by ulyssesjoycean | 2005-05-23 13:02 | 駄文 | Comments(0)

噺下手 笑い上戸に 助けられ(古今亭志ん生)

注文していた「表象の芸術工学」が届きましたが、高山宏の全著作を読んでいるものとしては(!)、高山宏総ざらいといった体(てい)で、悪くはないけれども目新しい記述は特にありませんな。
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ひとつ、気になった記述が「世界と世界像」。よーするに人間が手前勝手に世界だと思っているのが「世界像」で、その向こうに(つまり人間中心主義な世界とは違う)「世界」がある、というカント(読みたくないなぁ)と後期ハイデガー(読みたくないなぁ)の主張が、「ホッキョクグマ」を撮った岩合光昭氏の世界観と重なる。
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この写真集のあとがきで、ある島でシロクマがくるのを待っていると、突然、背後にシロクマがあらわれたが、「この世の中に突然なんてない。そこに人間の思い込みがある」といみじくも語っていて、唸らされる。
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# by ulyssesjoycean | 2005-05-19 15:12 | 駄文 | Comments(0)

アニメ夜話第四弾!

アニメ夜話第四回の放送が決定したようですが(マンガ夜話の話がないところを見ると、唐沢俊一氏の言う通り視聴率低迷で打ち切りのようですな)、ラインナップは、

未来少年コナン
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エースをねらえ
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マクロス愛おぼえていますか
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ガンダム~エヴァときたらマクロスだよなぁ、という大方の予想通りのラインナップですが、なぜ出崎統(シロクマ注1)作品で「ガンバの冒険」ではないのか、と思ったけれどもTVシリーズは話数が多すぎて、コナン+ガンバなんて時間数をDVDで見るのは物理的に不可能でしょう。やってほしいけどなぁ、ガンバ。
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注1:出崎統(でざきおさむ)。遅れに遅れる手塚治虫の虫プロにスケジュール管理の(!)制作から入るという、地獄のスケジュールを見てきたアニメーション演出家で、「はじめ人間ゴン」「あしたのジョー1・2」最近では「白鯨伝説」なども手がけ、その独特な絵柄と演出で、誰が見ても一発で「出崎さんだ!」と分かる作風。代表作の「ガンバの冒険」はストーリーの面白さにも度肝を抜かれたが、それを支えているのが大胆に遠近を強調した非常に奥行きを感じさせるレイアウト(画面構成)だと最近気づいた。やはりすべてはレイアウトなのだな。
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# by ulyssesjoycean | 2005-05-11 15:48 | 駄文 | Comments(0)

それはそれ! これはこれ!(逆境ナイン)

「アストロ球団」が実写化されるとは・・・「逆境ナイン」に続き、(無駄に)アッツイ魂が復権してきましたな。つい先日、伊集院光(シロクマ注1)の「球漫」なる野球マンガオンリーの本の中で、伊集院と作者の中島徳博の対談を再読したばかり、これも何かの縁か。
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注1:伊集院光(いじゅういんひかる)。昼夜を問わずラジオ界では絶大な人気と信頼を得ている「痴豚(ちとん)」タレント。特に深夜ラジオでは局内を全裸原チャリで暴走するなど無軌道なるがゆえの異常なまでのテンションで圧倒的支持を得る。とはいえ、番組に届いた葉書・メールには全て目を通し、自分で選ぶなど、番組作りには非常に神経を使っているのも、支持されるゆえんか。
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# by ulyssesjoycean | 2005-05-02 13:59 | 駄文 | Comments(0)

ま行

待て! しかして希望せよ!(てしかしてきぼうせよ) アレクサンドル・デュマ作「モンテクリスト伯」(岩窟王)の岩波文庫版最終7巻の最終行。ちなみにジェラール・ドパルデュー主演のフランス国営テレビの内容はアダプテーション(改作)なので、原作で読むとまるっきり違うので驚く。またまたちなみに現在アニメーション「岩窟王」がDVDで二巻まで出ている。こちらは原作に忠実であるのだが、主人公をモルセールの息子アルベールに据えたことで原作を全巻読んでいる人間(そのうちの一人)を驚かせた。

ルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)。網膜(retina)をキーワードとする20世紀を代表するアーティスト、らしいのだが、こっちは美術史(Art History)など何も知らぬから美術的にどういう位置づけになるかは知ったことではない。ただ恐ろしくぶっとんだヘンさで他の追随を許さぬあたり尊敬に値する。また作品の「見せ方」にもただならぬ神経を使い、それが代表作「与えられたとせよ・・・」だそうだが、これはアメリカのフィラデルフィア美術館まで行かねば見ることは出来ない(見ることは出来るが面白みはない)。ちなみにこの人の言葉で最も気に入っているのは「il n'est pas de solution, parce qu'il n'est pas de probleme(回答はない、というのも問題がないからだ)」

マンガ夜話(んがやわ)。NHKBSが誇る日本一の教養番組、であるかどうかは知らないが、「ただ読んでいた」マンガに「なんとなくではない」読み方を、書き手側から発信してくれる唯一のテレビ番組ではあったわけで、この番組によって夏目房之介・いしかわじゅん・岡田斗司夫の名前が記憶に残り、その後のマンガ論の土台を作った、というかマンガ論なんてものの存在を認めた、などというのは少々口幅ったいが、事実そうである点は大いに評価できるが、こういう番組に対していまだに「批評なんてものは必要ない」という意見が散見されるのは困ったもの(存在を否定しちゃあいかんよな)。

うらじゅん。デビューは「ガロ」の元(?)マンガ家・イラストレーター、であるのかないのか、もはやそういった肩書きは当の本人が一番どうでもいいようで、他人が絶対やらないような恐ろしく下らないものをえんえんとやり続けるその姿勢はマジなのか、マジでないのか(恐らく前者だろうが)。この人自身も面白いが、横のつながりも充実していて、いとうせいこう・山田五郎・田口トモロヲなどと、また恐ろしく下らないことをやっていて、どれも腹を抱えて笑うが、ベストは田口トモロヲと組んだ「ブロンソンズ」。ロッキーにテーマにあわせて「ブロ~ンソ~ン、ブロ~ンソ~ン、なんじゃこ~りゃ~」と歌うだけの(!)企画。こんなんばっかし。

みなもと太郎(なもとたろう)。日本マンガ界における最高の知性であるが、悲しいかな、ギャグマンガという体裁で日本の歴史を書き綴る「風雲児たち」という傑作も、知らない人は知らないが、知っている人間もそんなに多くはない作品でそれを呉智英(くれともふさ)氏が「あなたは長距離ランナーだから」と言ったらしいが、やはり本人は「売れない」と悩むらしい。それでも去年(2004)手塚賞だかなんだか権威ある賞に輝いて、「賞をやるのが遅すぎる!」と識者からは怒りの声もあがったようだが、これで少しでも読む人が増えてくれればと、切実に思うばかり。損はしないから読んで欲しい。

宮崎駿(やざきはやお)。押しも押されもせぬ日本を代表するアニメーション監督で、この人は直接的・間接的にではあれ、押井守・庵野秀明に大きな影響を与え、押井さんは「アンチ・宮崎としての直系」であり庵野さんは「エゴイストな部分とサービス精神」を受け継いだというが、ここまで自分ひとりで背景美術・ストーリー・作画と何でもかんでもやってしまうと、なかなか後進は育たないのかな、と思っていたら、最近活躍中の吉田健一氏は元はスタジオジブリ所属ということで、ようやくそういう人が出てきたのか、という感じ。ちなみに「カリオストロの城」を頂点とする氏の監督したアニメーションも面白いが、実は一番面白いのは本人であるというのは、知らない人も多いが、知っている人もそんなに多くはない事実。

森薫(りかおる)。ヴィクトリア朝を舞台にしたメイドマンガ「エマ」で人気を博すが、一連のメイドものと違って、この人の「メイド好き」は半端ではなく、また書き手が女性だということも読者を驚かせ、事実単行本後書きには「女って本当ですか?いまだに信じられません」という質問が来ていてなかなか笑える。同人誌で「メイドもの」ばかり描いていたら、なんと周囲はエロだらけで吃驚した、と語っているがそりゃそうでしょう。稀に見るインテリジェンスを感じさせる作家でもある。
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# by ulyssesjoycean | 2005-04-28 18:18 | Comments(0)

は行

百鬼夜行抄(ゃっきやこうしょう)。今市子(いまいちこ)作のどこかおかしい怪奇譚。以前BSマンガ夜話で同作がとりあげられた回など、「陰陽師」の夢枕獏氏をして「駄作がひとつもない」と言わしめただけあって、出演者一同絶賛という非常に珍しい放送内容になったことを記憶している。絶賛しているのは何も出演者だけの話ではなくて、こっちも当然絶賛。「百鬼夜行抄」の第一巻を読ませてもらったら、巻末の「真昼の月」を読みぶっ飛ばされて、それ以来ファンになっている。この手の先達である諸星大二郎氏と同じく、作品の中に人を傷つけるようなものがないのは、作者の並々ならぬ生活者としての知性を感じさせる。

The Pillows(ロウズ)。Nirvana(ニルヴァーナ)の正統な直系である日本のロックバンド。事実ニルヴァーナ以前以後とではものの見事に作風が違って面白い。どかーんと売れはしないが、一度ファンになるとずっと聞き続けるタイプの、最近こういうのないですよといったたぐいの良質なバンド。こっちが勝手に「ピロウズ三部作」と呼んでいる「ハッピー・ビバーク」「リトル・バスターズ」「ランナーズ・ハイ」は三枚とも捨て曲ゼロの名盤、あんまりこの三枚が良すぎたおかげで、それ以降のアルバムにはいまひとつのめりこめないのは少し寂しい。


福田恒存(くだつねあり または くだこうそん)。戯曲もやればシェイクスピアも訳し批評もやれば幸福論も説くという並外れた「まとも」な文士であった。まず女性誌の連載の第一回で「人間は顔である」というあまりにも「まとも」ではじめる。

しぎの海のナディア。「トップをねらえ!」で初めてメガホンをとった(といってもアニメーションだからとらないが)庵野秀明のテレビシリーズ監督第二作、その後の庵野作品とのバランス加減で言えば、非常に「ちょうどいい」内容で、シリアスもありながら、随所に挟み込まれるパロディなどの笑いも充実していて、藤津亮太氏のことばを借りれば「フルオープン」。また最終回をきっちり「たたんだ」稀有の作品でもあり、最終回のラストシーンからエンディングに移る手並みはゾクっとくるほど素晴らしい。
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# by ulyssesjoycean | 2005-04-28 18:17 | Comments(0)

た行

大地丙太郎(いちあきたろう)。へいたろう、でなくあきたろう、ということでまず印象に残るのがこのアニメーション監督であるが、実作の分野でも印象に残る作品をやっていて、「マサルさん」から「フルーツバスケット」、それと「十兵衛ちゃん」から「おじゃる丸」まで、どれも違うがどれもがまさしく大地作品。ロシアのアニメ作家ユーリ・ノルシュテインを無意味に使ったり、江口寿史のファンだったりと、おしゃれなおじさまなのだろうか、と思っていたが、「アニメ夜話」でお顔を拝見すると、がっしりとした体つきのにこやかおじさんであって、これはこれで納得がいったけれども、動かせないアニメーターに対して「俺そういうのアニメーターじゃなくてイラストレーターだと思うんだよね」といった時の厳しい表情から察するに、こういう人は怒らせると一番恐ろしいから、現場ではどんな方なのだろうか。

高山宏(かやまひろし)。博覧強記の魔学、ご本人曰く「学の字がうざったい」そうであるが、英仏独伊西を駆使して爺むさい「文学」をなで斬りにしながら、「丸善借金地獄」を供に突っ走ってきたが、おもいつきの(!)東京都立大英文科消滅(!!)にともない、最近はペースダウンされた、が、必死こいてついていくこっちとしてはそれぐらいのほうがありがたい。

千葉繁(ばしげる)。古くは「うる星やつら」のメガネで知られる声優であるが、(いい意味で)常軌を逸した演技っぷりであるのは、この人の出てるものを見聞きすれば解かる。同業者からの信頼も篤く、やはり一目も二目もおかれる存在(普段はめちゃめちゃ真面目なんだそうだが、そうだろうと思う)。どんな人であるか興味をもたれた御仁は「パトレイバー」シリーズのシバシゲオを見ると良い。ホントーにこのままの人。

坪内祐三(ぼうちゆうぞう)。'58生まれの明治オタクでプロレスオタクなのだが御本人はあくまで「オタクではない」と主張(最近はそうでもないみたいだけど)。中公文庫の良さや絶版になったオモシロ本の紹介をしてくれて、読み始めはありがたかったが、読み込んでいくとバーバラ・スタフォードが糾弾する「ことばが上でイメージが下だというプラトン以来の上下層序」の信奉者であることが分かり、またもの書きとして同じところから一歩も動かない姿勢はどうなのよと思っていたら、案の定、ここのところ量産のツケがまわってきたのか行き詰まりを見せて、悪口と愚痴だらけになったきたのは無残としかいいようがない。これは中村うさぎ氏もまったく同じ。悪口と愚痴で原稿料をとるのはやめていただきたい。

出崎統(ざきおさむ)。遅れに遅れる手塚治虫の虫プロにスケジュール管理の(!)制作から入るという、地獄のスケジュールを見てきたアニメーション演出家で、「はじめ人間ゴン」「あしたのジョー1・2」最近では「白鯨伝説」なども手がけ、その独特な絵柄と演出で、誰が見ても一発で「出崎さんだ!」と分かる作風。代表作の「ガンバの冒険」はストーリーの面白さにも度肝を抜かれたが、それを支えているのが大胆に遠近を強調した非常に奥行きを感じさせるレイアウト(画面構成)だと最近気づいた。やはりすべてはレイアウトなのだな。

TOKIO(キオ)。ジャニーズのアイドルグループ。五人が出演している「メントレG」「鉄腕DASH」は非常にオモシロイ、というより、番組内に人を傷つけるものがない、つまりは上品さがあって、毎週欠かすことなく見る数少ないテレビ番組。見るたび思うのだが、国分太一氏の喰いっぷりは実にウマそうで、「メントレ・レストラン」など、番組を見たあとの強烈な食欲をどうするか、毎度苦労する。音楽については触れない。
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ナルド・バーセルミ(Donald Barthelme)。一時期ちょっと流行ったアメリカのポストモダン(今更!)短編作家。どうも今ひとつ面白いとは思わないが、アメリカには根強いファンがいるらしい。

富野由悠季(みのよしゆき)。宮崎駿と同年生まれのアニメーション監督。「海のトリトン」「イデオン」のラストは富野ゲージが振り切った演出になっており、まーとにかくキャラクターが情け容赦なく死んでいくあの展開には(いい悪いは抜きにして)腰が抜けた。代表作はもちろん「ガンダム」であろうが、ガンダムに心が遠いこっちとしては、最近の作品ではあるが「キングゲイナー」を推したい。同作でキャラクターデザインをつとめた吉田健一氏は自身の絵柄を、マンガ的な部分がありながらリアル方向に進んでいる目標として、「ガンダム」でキャラクターデザインをやった安彦良和氏の名前を挙げていたわけで、なるほどこれで「つながる」。
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# by ulyssesjoycean | 2005-04-28 18:15 | Comments(0)

や行

矢島晶子(じまあきこ)。しっかりしたキャリアを持つ実力派声優。舞台役者をやってる方が多いだけに、声優には実力派の人が多いが、それにしても「クレヨンしんちゃん」のおバカまるだし「しんのすけ」から、「ガンダムウィング」でのクールな美少女ヒロイン「リリーナ」まで演じるなど、役柄の幅がむちゃくちゃある。「クレヨンしんちゃん」で競演している「ひまわり」役のこおろぎさとみ氏も、子供声の役が多いが、美人さんをやっても非常に上手いので、役者の底力というものにビックリする。しかし一番ビックリするのは、「こおろぎさとみ」という名前が本名だということ。もちろん「こおろぎ」が苗字(!)。

柳瀬尚紀(なせなおき)。翻訳不可能と言われていたJames Joyce 「Finnegans Wake」を個人完訳し、極少数の絶賛と圧倒的多数の顰蹙を受け、さらに当たり障りのある発言をしまくって、現在 James Joyce 「Ulysses」の個人完訳を目指す、といって全部で18ある挿話のうち1~3、4~6、12をあわせた7挿話を矢継ぎ早に刊行してから、早十年がたったが、いまだ完訳したとの報はなく(問い合わせたところ第一稿はあがっているらしいが)、こっちはこっちで翻訳をするまでになったという、まあ色々と人を動かすエネルギーを持った人であるのは確かというところで句点を打つ。

山田風太郎(まだふうたろう)。明治小説、エロ系忍法もので有名であるが、それ以前にこの人はおそろしく「へんな爺さん」である。どれだけ変であるかはこれをお読みになるとよい。
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由良君美(らきみよし)。哲学出身の英文学者でも、ただの英文学者ではなく、「超」英文学者であったので、それぞれの分野に引きこもる学問を「インターたこつぼ」と呼び、当然の如く大多数の(アホな)学者からは憎まれたが、「由良ゼミ」を主催し、高山宏などの脱領域的知性を育てるなど、教育者としても優秀、またビブリオフィル(愛書家)としても知られ、氏によると愛書家の度合いは三段階あって、犯罪すれすれの書痴、次が書狼、最後が書豚だそうで、そして氏は書狼だったそうな。ちなみに同じく書狼の篠田一士とは犬猿の中だったそう。氏の著作を読むとそれがよくわかる。

吉田健一(しだけんいち)。「生活を楽しむ」ということに土台を置かなければ英文学も仏文学も神戸に行って食べたビフテキが旨かったというのも結局は同じ話なので貧乏くさいことで寄り合っている日本の文士のなかで珍しい存在でということは文学が貧乏くさいものだという日本文学がどうかしているのでそういうものを後生大事にするよりは吉田健一の「舌鼓ところどころ」を楽しむべきである、というような文体で書いたものしりおじさんであり吉田茂の息子。
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# by ulyssesjoycean | 2005-04-28 18:05 | Comments(0)