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[タカヤマ学派のブログ]マンガとアニメーションと人文を脱線(Digression)でつなぐブログーーだったのが、現在は語学人目線で理数系にガチチャレンジ中の内容増えた。あと「文系と理系を両方マジで取り組んでみた」など。理数系とピコピコの話題多め。あと学魔・高山宏の影響を受ける「タカヤマ学派の1人」らしい。その方面では主に経済学担当。(2020年8月に追記)
by ulyssesjoycean
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「ギリシャ語の◯◯◯」が知りたくて練習プリントを購入!これもある意味「写経」だな😅

「ギリシャ語の◯◯◯」が知りたくて練習プリントを購入!これもある意味「写経」だな😅_d0026378_17425231.jpg
色川武大さんの『うらおもて人生録』を読んでたら、「思うような戦いができなくなったときは、自分から二軍に行って」という話があり、それが印象的だった。

つまりは、必死の思いで一軍でアップアップしてるよりも、うんと初歩的なことや基礎的なことに戻った方が、スランプからの脱出がスムーズになるという話。

なかなか大事なことが含まれてる気がしたので、折にふれて実践してきたんだけど、近年、あまりにも節操なくやってきた反動で、「何が自分にとっての基礎的なこと」なのか判断がつかないという😅

元々自分は「語学人」なので、そっち方面がいいと思うんだけど、これも節操なくやってしまった関係で、基礎的なことというのがよく分からない。来るとこまで来たなー💦

という中で、「気になる!」と思ったのが、この『ギリシャ語練習プリント』。ガチのギリシャ語学習本というより、「書き取りノート」くらいの感じ。

実際、中学校で英語の授業が始まる時みたいに、「書き順」が書いてあったりする。

実は自分にとっての狙いはこの「書き順」で、未知の文字表記をやる場合「どういう風に書くか」がけっこう大きなモンダイに。

むかーしアラビア語をやった時は(*しかしなんでもやってるな💦)、文字の書き順からスタートしたのが良かったらしい。実際、日本や中国、韓国と同じく、「書道」の文化があるのは、イスラーム文化圏なんだって。

じゃあアルファベットで書いてる世界はどうなの?というと、これが全く「好き勝手」に書いてるそうな。実際、フランス語圏の人の文字とか見ても、みんな自由そのもの。

*だからこそ、日本語を学ぶ際に「漢字」で苦労するみたい。一つ一つの漢字が「絵」に見えてしまうのでは
学習の負担はハンパないだろう

そうした流れで、書き順っていう言葉があるのかな?と何かの機会に尋ねたら、«l'ordre des traits»と答えが返ってきて膝を打ったな。英語でなんと言うかは知りません😅

なんかそういうことを痛感したのがロシア語。ロシア語はキリル文字で綴るわけだけど、綴りそれ自体に馴染むにも、「このはじめて見る文字をどういう風に書いたらいいのかわからない」というモンダイが。

ロシア語にあまり身が入らなかったのも、その辺が理由なのでは?という思いがあったので、ギリシャ語やる時は「書き取り」からやろう、みたいな。

キリル文字と見た目は似てるから、その点は困らなかったけど、本に出てきたギリシャ語をノートに転写する時など、この「書き順」で困ったから、まあ気分転換がてら、「新しい二軍」という感じで楽しんでみたい。

しかしなぁ、「ベンキョーの気分転換がベンキョー」というのも、「どうかしてる」が極まってるな。みうらじゅん法師言うところの「業」だなー、これは🐷

# by ulyssesjoycean | 2021-11-30 18:30 | Comments(0)

「マルチタスク」「シングルタスク」の分かれ目は「ワーキングメモリ」? Vの人たちのトークにやたら「マルチタスク」の話題が😅

「マルチタスク」「シングルタスク」の分かれ目は「ワーキングメモリ」? Vの人たちのトークにやたら「マルチタスク」の話題が😅_d0026378_12292601.jpg


幌馬車とはなんの関係もないVの人たちのトークを聴く楽しみができて半年、その話題にしばしば出るのが「シングルタスク」と「マルチタスク」。


要は、「2つ以上のことを同時にやる」みたいなことなんだけど、それが全くできない場合「シングルタスクが極まってて💦」みたいな語り口に。


ニンゲーンの集中力は「有限な資源」だそうなので、複数のことを同時にこなすよりは、一つのことに絞った方が効率的なことが多いそうな。


でも「一つのこと」と考えがちだけど、その実「マルチタスク」なことはたくさんあって、わかりやすい例で言えば「電話」がそれ。


表情や身振り手振りなどが見えない中で、相手の話を聞いて理解し、それについて自分の返事を考え、相手に話して伝えるーーというのは、けっこう複雑なプロセス。


これが「オペレーター」ともなれば、画面を見ながら内容確認して、さらには相手の話をメモに取りと、かなり高度なマルチタスクが要求される。マニュアルだって読まなくちゃいけないだろうし。


あとよく言われるのが「会議で議事録を取る」(=書記)の役割か。誰が何を言って、その要点は何か、みたいなことをリアルタイムでやっていくわけだから、ニガテ意識を持つ人も多いみたい。あまり詳しくない分野ともなれば尚更。


で、くだんのVの人たちなんか、ゲームをやりながら仲間同士で会話もして、さらには流れてくるコメントを見ながらーーなわけだから、ある意味スゴイ。反射神経が求められるアクションとかになれば、フレーム(1/60)単位だしな。


そういう文脈から「シングルタスク極まってて💦という話にもなるのだけど、あんまりその話を聞いているうちに、「これってワーキングメモリのこと?」と思い当たる。


一次記憶とか、中期記憶にあたるものかな? これはむしろピコピコから考えた方が分かりやすい。


ピコピコの場合、


(1) 計算をする「CPU

(2) プログラムを上から順に実行する「メモリ」

(3) いつも使うデータを置いておく「ストレージ」


3つが超大事。ピコピコをかじると、とりあえずこの3つだけわかっていればいいんだな、くらいの感覚になる。


で、性能に直結する「CPU」やデータを大量に置いておく「ストレージ」とは別に、バカにならないのが「メモリ」という存在。


ピコピコをかじってから、今度はそのピコピコ上で紐を書いていくようになると、むしろ相手にするのはこの「メモリ」みたい。


CPUにやらせることも、結局は「メモリ」に並べておくわけだから、ここのスペース確保が「スムーズに使う」上で重要になったりする。気の利いた紐系の本を読むとAという書き方もできるけど、メモリに負担がかかるので、Bという書き方にした方がいい」みたいな。


それがアタマにあったので「マルチタスク」「シングルタスク」というのも、「使えるメモリに制限がある」と考えた方がいいのかもしれない。


でも幌なVの人たちで自分が応援しているのは、みな一様に「かしこい」人たちだから、そのこととマルチタスクの得意不得意は関係ないみたい。


もっと言えば、フツー、一つのことに集中してる方が効率的だから、「シングルタスク」な方が自然とも言えるんだけど。


自分ごととして思うのは、そのときに複数のことをやるというより、「正反対の分野を持っていた方がいい」という感覚あるかなー。


やっぱり一つの分野に集中してるとあっという間に「煮詰まる」ので、そうした時はむしろ「正反対のこと」に取り組んだ方が、長い目で見て集中力を効率的に使える気がするんだけど、どうだろう。


ピコピコ方面で煮詰まってる時は人文や哲学ばっかりになるし、反対に人文方面でウーンと思うと、ピコピコ方面のオライリー本(*お世話になってます)ばっかりという感じ。


「極める」という言葉を聞くたびにいつも引っかかるのはその点で、そりゃ集中する上では一つのことに絞った方がいいけど、「煮詰まった時どうするのかなー」という思いがある。


このところワタワタしていて新しい分野のインプットができないでいたけど、馴染みある認知心理学から「ワーキングメモリ」について調べると、何かしら発見があるのかもしれないな。はたた🐴


# by ulyssesjoycean | 2021-11-28 18:30 | 「文系」と「理系」どっちもガチに取り組ん | Comments(0)

ついに古典ギリシャ語の辞書を購入❗️これでラテン語もギリシャ語も大丈夫❗️(なはず😅)

ついに古典ギリシャ語の辞書を購入❗️これでラテン語もギリシャ語も大丈夫❗️(なはず😅)_d0026378_18015699.jpg
(ギリシャ語の辞書といえば、このLiddell and Scott。どんなものなんだろうと昔からキョーミあったけど、実際に現物を見る機会があったら、想像以上に文字が細かかったり印刷のかすれがあって地味にツライ。辞典本体は19世紀にできたそうだから、そこで色々考え込むことになったな。でも今でも売っております😄)

古典語といわれるギリシャ語・ラテン語だけど、本式に古典学をやる人ならともかく、大抵は「どっちかに偏る」みたい。

このブログでも頻繁にお名前が出る山本貴光さんはギリシャ語が中心。ラテン語の話も出るけど、やはりギリシャ語関連の話題がメインかな、という気がする。

ひるがえって自分はというと、完全にラテン語派。アウグスティヌスの本くらいであれば、「まあ、まけておけ💦」という程度に読むことはできるかな、と。

どうもこれ、作品に対する親しみとか相性みたいなんだな。自分では、ギリシャ系の文物は、アリストテレスあたりがギリギリで、プラトンやソクラテスあたりになると、「相性のなさ」をあらためて痛感する。

一方のラテン語は、なんのかんのと学習が続いているし、ラテン語辞書も複数冊手元に転がってる状況。ラテン語の本もチラホラ。

それを思うと、ギリシャ語方面の文物がぜんぜんない。柳瀬尚紀さんが持ってはいるけどまるで読んでない本について、「なんとまあ白いことよ」なんて言ってたけど、まさにそんな。ページを開いて、終了!みたいな😅

まあ、そういうもんなのかな、相性だしーーと思ってきてたんだけど、イザ調べるとなった時に「調べるためのツールがない」のは非常に困る。

辞書は存在それ自体が好きなので、ギリシャ語についてもキョーミはあったんだけど、古典語の辞書は使う人も少ないから、そこそこのお値段。

まあそこは割り切るとしても、その次のモンダイとして、「ドレにするか」というフェーズが来るんだな。

辞書については「日々使うもの」だから、買ってはみたものの「使いにくい」ではやりきれない。

言葉としての説明はもちろんだけど、活字は大きく、レイアウトは読みやすいのが何より重要。寝っ転がって辞書を読んだりするから、「本としてよく出来てる」ものがイイナー、なんて。

で、ラテン語・ギリシャ語の世界で言うと、伝統的に「名著!」の誉れが高い2冊があって、ラテン語なら「ガフィヨ」の羅仏辞典、ギリシャ語なら「リデル・アンド・スコット」の希英辞典。

ある種「憧れのレアアイテム」くらいの感覚でいたんだけど、実際に現物を目にして考え込んでしまった。やっぱり「本としてのレイアウトがキツイ」。
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このガフィヨの羅仏辞典を手にして、憧れでワクワクして開いたものの、ザラザラッとした紙面に、「辞書道楽」の一人として、「あっ、これは長く使っていくと疲れるやつだ」と。

前にイタリア語の辞書も、「まあいいか」とダキョーして買ったところ、なんとまあ白いことよ状態になったし、長く使うものだと考えると二の足を踏まざるを得ない。覇王翔吼拳を使わざるを得ない。

その後、リデル〜の方も目にする機会あったんだけど、これがまたビッシリ活字で、荒俣宏さんばりの尚古趣味がないこちらにとっては敷居が高いという。

ラテン語については羅英辞典がそこそこあるので、そっちを使ってたんだけど、ギリシャ語方面については「これ!」というものが見つからず、呻吟。

それが最近になって出たという、The Cambridge Greek Lexicon、ハードカバーの2巻本で、その「読みやすさ」が絶賛されていた。
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リデルよりは安いんだしーーと思って、勇を鼓して購入したけど、活字がデカくてスッキリしたレイアウトに大感激。

ギリシャ語の実例は思い切ってスパンと切り捨てたようだけど、その分、学習辞典に舵を切った構成なだけあって、誰それの作品ではこの用法だ、という点についてのフォローアップが細かい。

でもそれ以上に「本としての美しさ」があって、「よくできた日用品」みたいに、使いやすさをトコトンまで突き詰めました!という気合を感じる。

やっぱり辞書は「ふだんづかい」なだけあって、その点で言えば、こういう「新しい辞書」はレイアウトや造本その他がキチンとしてるなーと思う。

また例によって、Brill社という高価本ばかり出すところからもギリシャ語辞書が出ていて評判いいけど、こちらは価格もワーオというところ😅

その点、ケンブリッジ版のギリシャ語辞典は、大判×2巻本×ハードカバーという仕様を考えたら、ビックリするくらいのお手頃価格かもしれない。

まあ、Brillの書籍を見た後だとアタマがヘンになって、大抵の本が「Brillに比べれば安い!」となってしまうんだけど。

# by ulyssesjoycean | 2021-11-20 13:00 | Comments(0)

「それはそれ、これはこれ」の精神の持ち主⁉️フランシス・ベーコンさんは、「やりたいことがある」「そのためにはエラくならなくてはいけない」の割り切りがスガスガしい😆

「それはそれ、これはこれ」の精神の持ち主⁉️フランシス・ベーコンさんは、「やりたいことがある」「そのためにはエラくならなくてはいけない」の割り切りがスガスガしい😆_d0026378_22022008.jpg

前にウィンストン・チャーチルの自伝を読んでみたけど、内容の面白さとは裏腹に「なんで政治家になったのかなー?」という当初のギモンには、それという答えがなかった。


強いて言えば、「父親が政治家だったから」というくらい。青年期のチャーチルさんは血気盛んで冒険心もあったから、将校を目指したのも頷けるし、またその経緯もビッチリ説明されている。


古典教育全盛だった当時、勉強はまるでダメだったみたいだけど、自国語への関心は鋭く、文章を書く方面へのエネルギーも物凄い。


それだけに政治の世界を目指したことについてはやけにアッサリしていたので、なんだかキツネにつままれた気分がしたなー。本それ自体は無類の面白さだったんだけど。


そういうことが頭にあった上で、自分の中で「この人のやり方は理にかなってるなぁ」と思うのが、フランシス・ベーコンさん。


「帰納法」とか「随筆集」の関連で名前がよく出るけど、調べてビックリ、法曹界でこれ以上はないというくらいの出世頭だったそう。


なんでも国璽尚書とかいう、ムズカシイ名前の役職まで上り詰め、時の国王にも謁見するくらいの地位だったから、相当な「やり手」だったみたい。


日本でも、満月🌕を見ながら欠けているところがあるとかないとかいう和歌を読んだ藤原のナントカさんがいた気がするけれども、あの人も当時の宮廷の出世頭だった由。


ではイングランドのベーコンさんがなーんでそこまで偉くなったのかというと、「自分の計画を実現するためには、国政に参加するしかない」ということだったらしい。


ベーコンさんは、それまでの学問の進め方に不満を持っていて、「火薬、印刷術、羅針盤」方面についての扱いがあまりにもズサンである、と。


もちろん信仰心は大事だろうが、ありもしない仮定を立てて信仰をこねくり回したって仕方ないだろうーーまた、そうした緻密な割には現実との接点がまるでないやり方を他の分野にも当て嵌めようとしてはいけないーー


ベーコンさん自身、相当かしこい人だったらしく、モンテーニュのエセーを読んで「自分もこういうものを書いてみたい」と思ったり、また科学の実験を自分で行ったりしている。


ところが自然科学の世界は、実験と観察によって仮説を確かめる方法だから、個々人がてんでばらばらにやっていたんではラチがあかない。なので、ちゃんと組織して体系的なアプローチを実践していこうよ、と。


そのためには、教育や研究の「やり方そのものの大変革」が必要になるから、一個人では(あるいは単なる財力だけでは)やり遂げられないーー


じゃあそれができるような「地位」を手に入れようーーと、どうもそういう背景があったらしい。またベーコンさん自身、「それが出来るのは自分だけだ」という自負もあったみたいで、しかも実際その通りだったから、目標達成に向けてグングン偉くなっていったそうな。


もちろん相当にリスキーな行為だし、偉くならないと実現できないのはもちろん、その「偉くなる」ということそれ自体が、かなりの難題だったりする。


その点、「知ある商人」のベーコンさんは、「自分の念願を実現させるために、しなければならないことは何か」みたいな順番からモノを考えていた様子なので、割とドライに割り切った対応するもしている。


そうした諸々を振り返ってみて、ベーコンさんが政界(宮廷)に進んで行ったのは大いに納得だし、「そうしないと実現できない」目標だったから、というので、非常に腑に落ちるんだな。


後年、ベーコンさんも派手好みから痛いところを突かれて、その道を退いたそうだけど、考えてみれば「それだけで済んだ」とも言える形。


ベーコンさんと同じ職業だったトマス・モアさんが、ヘンリー8世に色々指摘した顛末なんかも、そう遠い昔のことではないし。むしろ「失脚だけで済んだ」と考えてもいいくらい。そりゃベーコンさんはガッカリしたろうけど😅


ベーコンさんのやり方は合理的で、その点が自分にしっくりくるんだろうなー。


・自分には「成し遂げたい」ことがある

・それを「成し遂げる」ためには、国家レベルの意思決定が必要になる

・では、国家レベルの意思決定に参画するためにはどうしたらいいか


という、この辺りの進め方に非常に共感するんだな。「動機・目的・方法」を揃えるのが上手な人だったんだろうと思う。


いつの時代でも、そういう先鋭的な感覚を持った人たちは自然とより集まる傾向があるらしく、洋の東西を問わずコミュニティ的なものが出来上がる。


ベーコンさんと近しい時代で言えば、フランスではマラン・メルセンヌさんというよく出来た坊さんが、ヨーロッパ各地の科学者たちの仲介に立ったみたいだし。


でもそういうコミュニティは、「意識して作る」というより、「自然発生的に出来上がる」ことが多い印象。くだんのメルセンヌさんだって、「よし、自分は大陸の知的ネットワークの中心人物になるぞ!」と思って活動し始めたわけではないだろうし。


というより、関心をもって行動し、それに対するアウトプットをしていると、


「◯◯という地方に望遠鏡を持ってるAさんがいるらしいよ」

「そりゃ面白い人だなぁ、でもどうやって連絡するんだい?」

「それなら××地方の教会にメルセンヌさんという人がいて、その人に聞けば分かるんじゃないかなぁ」

「よしわかった」


みたいなことになる。


この辺りの雰囲気は、当時のフランスも現代もそう変わってないんじゃないかと思うんだけど、どうだろう。やり取りに使うものが手紙だったかピコピコだったかの違いくらいで。


というより、そういう知的嗅覚のある人たちの間では、絶えずそういう話題が出ていて、たぶん「継続的にアウトプットしている」と、自然と目にとまるんじゃないかなー。


メルセンヌさんとか、王立協会はアマチュア集団だから、そうした気配を濃厚に感じるけど、ベーコンさんは「実学」をやろうとしてたから、これには系統だった施設や器具、方式が必要なので、「自然発生的に出来上がる」のを待っていたのではラチがあかない。


むしろ、そうした在野のコミュニティの勢いを勘よく捉えて、「ではそれを整備しよう」と考えたんじゃないんだろうか。コミュニティやネットワークがポコポコできている今なら、制度を改革するチャンスだ、みたいな。


実際、現代だって望遠鏡を買おうと思ったらそこそこするだろうし、それが17世紀となったら、シャレ抜きでひと財産だったんじゃないかな。そうなるとおいそれと人に貸すこともできないし、借りられるとしてもヨーロッパは戦乱が吹き荒れてる時代だし。


でまた、そういう器具に必要を感じるほど知的好奇心旺盛な人は、エライ人だったり財産家だったりしたそうだから、そことの連携をつけて国家レベルでサポートすると言えば、了承も取り付けやすいはずだーー


というのは自分の想像だけど、ベーコンさんを見ていると、そういう「機敏さ」を感じるんだな。イデオロギーレベルで戦乱が起こる時代に、「それはそれ、自分にはやりたいことがある」と、サッサと目先を切り替えて進むところに、自分としては「ふうむ」と思う。


でもそうやってみると、むしろ「具体的な目標がある」「その実現には偉くなる必要がある」ほうが、ただ「偉くなりたい」的な人より偉くなりやすいのかもしれない。


なんかベーコンさんを見ていると、その感を強くするんだよなー。前に吉田健一さんの文章を読んでたら、相手の言うことにへいへいと従うばかりの人はナメられることになるから重用もされず、なかなか手強い奴だと敵方にも思わせるからこそ、条約の交渉それ自体もできるのだ、云々。


飄々とした文章が多い吉田健一さんにはマジメな内容だなーと思ったけど、「敵からも一目置かれる」人物でないと、そもそも「交渉が始まらない」というのは、なんか印象に残る内容だったなー。


ベーコンさんも個人としては色々あったみたいだけど、「大したヤツだ」と周囲に思わせるものがあったんじゃないかな。神学とかイデオロギー全盛の時代に、「それはそれ」と進められる人は珍しかったんじゃないかと思う。はたた🐷


*そういや前に山本貴光さんと吉川浩満さんの『哲学の劇場』動画を聴いてたら、自分で勝手に作っていく人は、自然とそっちの方面に進んでいく、という話があって、これも印象に残っている部分😆 



# by ulyssesjoycean | 2021-11-13 12:00 | 「文系」と「理系」どっちもガチに取り組ん | Comments(0)

最近目につく「お高いマスカット」、実は「ミカン農家」の努力のたまもの? 『◯◯白書』はヒントの宝庫!😲

最近目につく「お高いマスカット」、実は「ミカン農家」の努力のたまもの? 『◯◯白書』はヒントの宝庫!😲_d0026378_13495053.jpg
(そーいやこれにも「白書」と付いていたっけ。そういえば初期はコエンマ様がお役人的な立場でアレコレ指示する〜みたいな流れがあった記憶が)


近年、自分の読書に新しく加わったジャンルが「官公庁の年次報告」。よく『◯◯白書』とかいう名前でばーんと発表されるやつ。言ってみれば「統計資料」だな。


お役所の出すカターイ統計資料のどこがオモシロイのか、と前は思っていたけど、こっちはへそ曲がりだから😅、「誰も読まない」とかって言われると、むしろ読みたくなるという。


この数年、必要に迫られてそういうオカタイ報告書に目を通す機会が増えたんだけど、読んでビックリ、目からウロコが落ちるような知見の宝庫だったりする。


1番わかりやすいのは「シャインマスカット」か。ブドウ🍇の中でも、皮ごと食べられるし、種もなくて食べやすい。甘味も強い。でも値段的にはそこそこする、という品種。


アレをなんで最近やたらと目にするようになったかという、そこに「気候変動」「ミカン農家」が関わっているというんだからビックリ。


夏が暑いのは当たり前だけど、近年はある意味「災害」と思って対策しないと、ニンゲンにとってリアルに危険な暑さだったりする。


ニンゲーンにとってそれだけ大変な以上、動植物も例外ではなくて、中でも「ミカン」🍊は打撃がシンコクだったそうな。


もともとミカンで有名な土地は、「ミカンを育てやすい気候風土」な側面がある。そりゃそうなんだな、寒いところがホームグラウンドなものを、あったかい地域で無理に育てようとはしないもの。


ところが近年、天気の方が心変わりしてしまい、ミカン的にも生育がキビシイ。果物として販売するためには「暑さ対策」を厳重に施さないといけないという、タイヘンなことに。


しかもミカンそれ自体は果物の中では安価な部類だから、作るのは大変なのにお値段据え置きではやりきれないーーそういう悩みがミカンの名産地で相次いでいたらしい。


で、そこに登場したのが「シャインマスカット」。ミカンではつらすぎる気候も、シャインマスカットなら大丈夫。品種改良の結果、育てやすく、また高価格帯の商品。


そういうわけで、ミカンを作るのに困り果てた生産サイドが、ミカンよりも育てやすい果物としてシャインマスカットに尽力してるそうな。


以上の経緯をナントカ白書を読んで知った時の驚きはハンパなく、「それでなんだ!」と色んなことが一挙に腑に落ちた。


ニンゲン不思議なもので、シャインマスカットも「自分で買うには高い」と思っていても、「人にプレゼントするもの」として考えると、急にピタリ当てはまる文脈があったりする。


お高い食パン🍞についても、自分で食べる人もいるけど、「プレゼントにすると喜ばれる」側面が大きいとか。


人によっては「しくじった時のお詫びアイテム」だそう😅 ある意味、現代版「虎屋の羊羹」だな。いや、パンにもヨーカンにも罪はないんだけも💦


シャインマスカットからヨーカンまで話が脱線したけども、こういう背景については、通常の文脈ではぜんぜんその理由を見つけられない。


官公庁と直接の関わりある人は限定されるけど、その対象としてる分野は農業や水産業、不動産や法律、さらには電波やインターネットなどなど、生活全般におよぶ。


なので、そういうナントカ白書を読むと、「最近、スーパーでこの品種よく見るな」とか、「空き家ってけっこうあるんだな」などなど、身の回りのちょっとしたことが「統計」としてまとめられているので、「そういう理由なんだ!」と分かってメチャ新鮮。


ニンゲーン、身の回りのことについては自分を参考にするしかないから、「きっとそうなんだろうな」みたいな推測レベル。「最近の◯◯は〜」で片付けてしまいがちな人も多そう。


個人としては推測や思い込みでも仕方ないけど、「そのギョーカイや分野全体」を考える場合、「なんとなくそうだろう」では進められない。もっというと「予算が取ってこれない」そうな。


それでどうするかというと、対象となる分野やギョーカイについて徹底したデータを取って統計にし、そこから導かれる仮説に対して「こういう方針で対処します」みたいな。


そういう方式が1番徹底されてるのは、Police Departmentかもしれない。「何となく」でarrest方針が決められては困るし、またそんなことをやっていたら取り締まる側でもキリがない。


それだけに、ありとあらゆるデータを取って、そこから方針を決めているみたい。なので、◯◯週間や◯◯月間という対策期間があるのは、そうしたデータの反映なんだろうな。


ーーというわけで、そうした興味深い記録の数々が読める『◯◯白書』を愛読するようになったんだけど、ただひとつモンダイがあるとすれば、「気軽に読めない」ということか。


網上で公開されてもいるんだけど、上に述べた事情だから、すっさまじい分量になる。何事も「パラパラ眺める」スタンスの自分としては、網羅的な資料を画面単位でしか確認できないピコピコで見るのはシンドイ。


そういうわけで、目についた時にちょっと手に取るようにしてるんだけど、なんだろう、図書館とかよりも、かえって市役所区役所とかに置いてあったりするのかなー。


一冊分読まないまでも、冒頭の「概要」を読むだけでけっこうなことが分かるから、「どこに行ったら読めるか」を知っておくのは大事な気がしてきた。はたた🐴


*くだんのPolice Departmentが出してる白書はこちらー。でもよくよく考えたら官公庁の数だけこういうのが出てるとなると、全部はとてものこと読みきれなおなぁ。ほぼ毎年刊行されるみたいだし


# by ulyssesjoycean | 2021-11-06 13:49 | Comments(0)