ご縁あって
『レイトン教授と悪魔の箱』(レベルファイブ)をプレーする。じゃあ今日はその話なのかな――というと、これが実は
『イナズマイレブン』(同上)。
『レイトン~』の説明書に同作の告知ページがあって、そしたらそれが、何をどうやっても
「オレのこの手が真っ赤に燃える! 勝利を掴めと轟き叫ぶ!!」(機動武闘伝Gガンダム)のシーンにしか見えない。
そういや最近、思うところあってマンガに集中していたから、久々にこういうアニメーション作品も見てみようかな――なんて感じだったところ、これがかなりオモシロイ!
ドラゴンボールの世界観でサッカーをやっているよな、相当にムチャな話なのに、メインの視聴者層である小中学生を対象としながら、脚本とレイアウトの練り上げ方がハンパでない。
各キャラクターの動機付けがしっかりしているから、納得できるし、なによりそのセリフに力がある。テレビという枠内でこれだけのレベルを達成するというのは、ひとつの到達点ではないだろうか。
さっきの
『Gガンダム』じゃないけれど、ストーリーのかなりの部分が、島本和彦氏の傑作
『逆境ナイン』に負っている。
じゃあ単なるパロディなのかというと、そうではなくて、メンドクサイ言い方をすれば、同作を
「神話」として位置づけて、物語の骨格にしているという構造――
そんなやり方があったか!と、ちょっと驚いてる次第。
『あしたのジョー』がバトルマンガの神話的構造を担っているように、
『逆境ナイン』を位置づける方法があったとは!という感じ。
『イナズマイレブン』を見てそんなこと言ってるの自分だけかもしれないけど(笑)。島本マンガの精髄を活かして、これだけの作品に仕立てるというのは、スゴイことだと思うよ。
(実際、魔球連続の試合シーンで「そりゃムチャクチャだー」と言いながら、決めのセリフでグッときちゃってるもの。それはやっぱり、脚本とレイアウトの力だよね。
それとキャラクターの造型も良いね。吉田健一氏的な要素をはさみながら、左右から見ても破綻のない、分かりやすい絵作りに成功してるんじゃないかと思う。あんまり良かったので、思わず更新してしまったけれど)