――とは勿論、
「大声」という意味ではなくて、声っていうのは、大きな要素だな――と、先日の神山健治氏の出演番組を見て思う。
カミヤマ監督の声が――とかでなくて、氏の監督作
『東のエデン』を、紹介しておきながらどーして自分は未見なのか――と思ったら、それが今回の番組で判明。
主人公の声が高いんだね。ファンの方には相済まないながら、高くてキレイな声、これが合わない。
今まで人気作を、ご縁あって色々拝見してきたけれど、
『コードギアス』『巌窟王』『マクロスF』、あとは
『グレンラガン』もそうで、主人公が苦手な理由がこれで一本につながった。
オジサン好きを公言しながら、
「声」という要素までこれに関わってくるとは自分でも気づかなかったよ。
自分のCDラックから好きな声質を選んでいくと、低くて太くてカスれてる声で、あんまダラダラ名前を書き連ねてもしょうがないから一人だけ選ぶと、ペッパー・キーナン(上の人)だったりする。
こういう風貌の人をストレートに
「カッコイイ!」と思う心性なのだから、上記アニメーション作品というか、一般の嗜好と合いようがない。
いい顔したオジサンと動物とこどもが出てこないと、もはや燃えねーという。そういう意味では、
『電脳コイル』『イナズマイレブン』などがツボを押さえてくれており、観やすかった。
自分が何を好もしく思うのか、むしろ、何を好ましく思わないのか――っていうのは、意識せずに避けて通ってしまっている分、自分でも分からなかったりする。
神山健治氏ご自身については大ファンでありながら、
『攻殻』以降の作品についてあまり熱心にフォローしていないのは、なるほどそういう理由があったのか!と、今回、目からウロコだった。
たしかに、バトーみたいなキャラクターは、あんま出てこないよね(笑)。
(これも今からすると考えられない画力の段階で、下書きせずにこれぐらいになったのだから、オジサンへの憧憬というのは、いったいなんなんだろうと思う)