最近マンガ以外に楽しんでいるものというと、例の如く色川武大(いろかわたけひろ)氏。
その全集(福武書店)でも、13巻に収録されている
『街は気まぐれヘソまがり』が秀逸。どうにかこの一巻だけ手元に置くことはできないか――
そういうのが多いんだよね。全集にしか入っていないんだけど、それだけが欲しいという。
芥川龍之介も、その書簡集だけは持っておきたいところが、あろうことか、全集がラインナップになっている文庫でも、書簡だけはなかったりする。
漱石なんかだと、書簡集が文庫化されていたりして、いいなぁ――と思うんだけど、芥川の書簡(手紙)は人気ないのかな。自分の手紙のフォーマット(書式)は全て芥川に教わったんだけど。
(ちなみに、森鷗外の書簡集も読んだんだけど、学が及ばず楽しむことができなかった。文語体はまだしも、正字正かな+漢文体の書簡では手が出ない)