いやー、昨日からプルースト(花咲く乙女たちのかげに)を読み始めたんだけど、やはりフランス語の文法事項で引っかかりますなー。
「前未来」という面倒くさい用法があって、プルーストがそれをよく使うんだよね。
もちろん文法書で勉強はしたから、avoirの条件法現在に動詞の過去分詞形が来れば、それが前未来だというのは分かる。問題は、
「それがどういうニュアンスなのか」分からないということ。
フランス語は時制が色々あり、それを把握するのも厄介だけれど、それ以上に、そうした用法ひとつひとつに感情的なニュアンスが含まれるから、厄介なのではないだろうか。
気になった箇所を、当然辞書で引いたりするわけだけれど、辞書の方ではニュアンスなど知ったことではないので、どうもそのあたり、作業がちぐはぐになる。
やはりここは、訳本片手に原文とつき合わせて、
「ニュアンスごと」覚えてしまった方が得策ではないかと思えた。
そうした作業も、意に添わない本ではやっていられないけれど、
『花咲く乙女たち~』は気に入りの巻なので、久々にやってみようか思う。平岡篤頼
『フランドルへの道』以来だな。
(いやもう、前未来が出てくるたびにこういう気分になるのではやりきれないから、さっさと覚えてしまいたいんだけどね。日常生活では、まず使わない用法だからなー)