「Continue ハチミツとクローバー特集」はさておいて、まず真っ先に読むのは
【第2特集】 押井 守、『イノセンス』を語る。
こうやって
押井守のことばかり取り上げているからといって、こっちはまるで押井守のファンではない、どころか、あまり好きではないにしても、(アニメーションに限らず)監督というものが自らすすんで自作やその方法論を語ってくれない以上、押井さんのように色々な媒体でこれでもかというぐらい喋ってくれる存在は、やはり貴重なので、作品そのものよりも出来方・作り方に関心のある人間としては、何だかんだいっても、参考になるから、やはり読む。
「イノセンス」は20億かけて、やはり観客動員数は100万を超えず、興行成績は10億どまりだったそうですな。Production I.Gの取締役石川光久氏も
「十年かけて回収する決心がついた」と語ったぐらいで、あれだけプロモーションしても100万は行かない、自分はそういう監督なんだ、というのが押井氏の弁。また
「脚本が弱いと散々たたかれた」と語る押井氏ではあるが、「自分がやりたいのはそういう脚本じゃないからいい」など、全部突っ込まれそうな所は先回りして答えてしまう辺り、いつものことながら、ズルいな、この親爺は。