「攻殻機動隊stand alone complex」の第一シリーズ、メインストーリーである
「笑い男」が
DVD一本140分にまとめられたバージョンが発売されるそうで。
先日、甘木氏と共にテレビ放送された分をまとめて見たけれども、
「笑い男」シリーズは正直それだけをまとめて見ないと細かな伏線も含めて全容を掴むのはムツカシイと感ぜられていただけに、こういう形で編集したものが出るのは非常によい。よいのか。よいのです(
筒井康隆「関節話法」(シロクマ注1))。いまさら全13巻を初見で観るのはシンドイ方にオススメってみよう。
注:関節話法(かんせつわほう)。筒井康隆「宇宙衛生博覧会」におさめられた奇想天外短編小説であって筒井康隆作品中最高傑作であると信じる。関節をぽきぽきならして関節話法で話すマザング星で起こるこのむちゃくちゃさには度肝をぬかれた挙句に笑いすぎて腰が抜けた。柳瀬尚紀と筒井康隆の対談本「突然変異幻語対談」(河出文庫)にて氏が語るところによれば、「あれは英文法のパロディ」ということ。日本語でこれを超える笑いはないと思うが、英語作品でこれにかろうじて拮抗するものといえばウッディ・アレン「Get even(邦題『これでおあいこ』)」収録の「the big」であろうか。河出文庫から非常に高いレベルの翻訳が出ている。