あれから読み進めているAlison Bechde
l『Are You My Mother?』、どうもこれは、母との関わりを通じて、作家性の吐露といった雰囲気になっている。
『ファン・ホーム』が、父と子の関係を文学を通じて掘り下げるものだったけど、今回の一著は、その舞台裏というか、作っている最中、自分はこういう経験と葛藤をしていた――という、内省的な内容。
「なんで自分はこんなことやってるんだろう?」という心情が、セラピーを通じて語られるというもの。
で、まぁそれはいいんだけれども、そこでガッツリ取り扱われるのが、ドナルド・ウィニコット(Donald Winnicott)という心理学者。聞いたことねー。
で、調べてみたら、それもそのはず、医学部や教育関係の研究室に(のみ)架蔵されるタイプの著作らしい。
(フロイトは読んでいたけど、さすがにウィニコットは・・・というチョイスが、べくダル氏らしいとも思う)