トンケ・ドラフトの新訳
『七つのわかれ道の秘密』(岩波少年文庫)をちょっとずつ読み進めている。
現代を舞台にしても、推理小説仕立ての引きの強さで、ついつい読み進めてしまう。まさに作者の思うつぼ。
ただあれだな、今作の主人公のフランス先生は何かと猜疑心が強く、キャラクターとしては感情移入をしにくい。なんというか、あまり応援する気になれない(笑)。
『王への手紙』『白い盾の少年騎士』(同上)の主人公ティウリは、キャラクターとしてまず魅力的だったので、そういう引っかかりはなかったから。下巻でフランス先生が覚醒してくれるのを期待。