いざ探してみるとなかなかないのが、コンピュータの入門書。使い方とか各ソフトウェア、またはプログラミング言語の関連書は膨大にあるのに、良い入門書が見つからない。
というわけで、以前から気になっていた山本貴光
『コンピュータのひみつ』(朝日出版社)を読む。これは良い本だー。
コンピュータの説明ではなく、コンピュータがどういう仕組みで動いているのか、またどんなことができて、どんなことができないのか――というのを、使い手の「実感」を大事にして書かれているので、それが巷の入門書と大きな違いだろうと思う。
実際、読了後にインターネットにアクセスできません~というダイアログ(説明文)が出ても、
「ははーん、これはこういうことで、こうなっているからつながらないんだな!」と推測できるようになった。
そして山本さんは、ほかならぬ高山学派なので(!)、コンピュータ用語(英語)を、語源にさかのぼって解説してくれる気配りが嬉しい。つまんないことのようで、こういうのがすごく大事だから。
(パソコンは使っているけど、その中で何をやってるかわからない!と感じている人がいたら、ぜひオススメしたい)