いろいろ煮詰まり気味のところ、出先で立ち読みした
『総特集 神山健治』(河出書房新社)が何か琴線に触れるものあり、いそいそと購入。
読んでみると、なるほど、自分が気になったのはこういうことであったかー!と、いま抱えている悩みが相対化されたようで非常に気が楽になる。
というのも、自分が
「いま」悩んでいることというのは、神山健治さんが
「まえ」に悩んだことで、それがちょうど遠近法のようになっている。
渦中にあるときは整理できなかったことが、振り返ってみると
「ああ、そういうことだったのか…」という経験は誰にもあるだろうけれど、それを神山さんが先にやってくれているという、そんな印象。
もちろん、神山さんの話を聞いたからといって、それで悩みが解決するわけではいんだけど(笑)。
それでいうと、神山さんが
『攻殻』~
『精霊の守り人』を作っていたころの悩みが今の自分の悩みで、それがなんというか、距離感として絶妙。
だから申し訳ないことに、神山健治さんの
「作品」というより、やっぱり
「ご本人」のファンなんだな。気になりながらも見送っていた
『映画は撮ったことがない』もぜひ確認しよう。