無理をおして映画館に行きもう一度見てきましたが、こんなことは今までの映画体験で全くなかったことなので、自分でもその入れ込みぶりに驚いています。
絵コンテを読んでも号泣、話をわかっている2回目は安心して号泣と、今回の
『風立ちぬ』には完全に心を鷲津噛まれているのですが、一方、そこまで感動しないよ、という方も多く、それどころか
「まったくわからない」という声もあるので、ちょっとびっくり。
もとエンジニアの友人も、その日は映画をハシゴするはずが、この一本で感情がいっぱいになり、2日本目は見なかった、という話でしたし、別な友人も自分と同じくらい感激してくれていた。
かと思うと、良く耳にするのは
「よくできてた」という反応で、やはり最後にちゃんと泣きました、という感じ。そりゃいい映画だったけど、なにもそんなに入れ込むほどではない、というぐらい。
さらには今回見た2回目の劇場で
「いやー、ぜんぜんわかんなかった」という20歳前後の若者もおり、言われてみれば、その年代の観客でぽかーんとしている人が館内にけっこういた。
それに対して
「わかってねぇな」的なことが言いたいのでは決してなく、こんな見る人で反応の違う映画ってある?!と、そのことが非常に興味深い。
オモシロイのは、映画館にいる子供たち。ジブリの映画でアニメで夏休みだし、ちょいちょい子供の姿が目に付くのだけど、とても静かに見ているし、不満を漏らす子は一人もおらず、自然に帰っていく。
(なにかを受け止めていると思うのだけど、時間がたったらそのことも聞いてみたいなぁ。大人になったときにもう一度見直して、それで自分と同じくらい涙する人が出てきてほしい)