このところ押井守監督の著書を延々と繰り返し読んでいますが、映画そのものより、
「映画を見る」ってどういうことなのかなーというのが頭をよぎります。
というのも、目があまり良くないせいか、劇場に行って映画を見よう!とはなかなか思わないので、監督とか役者視点でなく、
「どういう時に人は映画を見たいと思うのだろう?」ということの方が気にかかるようになりました。
作品というより、映画を成立させる仕組みの方に興味があるというか、配給会社と映画会社って違うのかなとか、作った映画を劇場にかけるためには何をすればいいのかとか、そういうビジネス方面への関心が強いです。
でも不思議なもので、自分では映画が大好き!というわけではないはずが、映画は
「教養」として敬意あり、ちゃんと追ってもいるので、なぜか映画関連の交流が多く、案外好きすぎるものより、ちょっと距離のある方が向いてるのかもしれないと思うこのごろ。
あとはアレかな、映画は
「見るまでオモシロイかどうか判断つかない」のが一種のギャンブルかもしれない。本だと、読む前から本読みのカンが働いて、これはいける!という予感あるけど、映画についてはまだまだ未熟だからなぁ。
(おそらく今、自分のもっとも好きな「映画」である『風立ちぬ』も、宮崎さんの最新作を劇場で見ておかないと!という気構えなければ、多分映画館にはいかなかったと思うんだよね。
それだけに、映画館で内容がマジメ・フマジメ問わず、たくさんの作品見ている友人が複数いるので、まずはその姿勢に敬服している次第。タルコフスキーとか、映画館で見たらどうなのだろう…)