今年度、下半期読書のベスト3、現段階ではこう(暫定なので寸評は差し控える)。
1位 ミヒャエル・エンデ
『はてしない物語』(岩波書店)
2位 森薫
『エマ 第六巻』(エンターブレイン)
3位 Barbara Maria Stafford
『Visual Analogy』(MIT Press)
この三冊が
本命。
文学・マンガ・視覚文化の三本柱は変わることなし。本来であれば、高山宏氏の翻訳、
『ボディ・クリティシズム』(国書刊行会)が入るはずであったが、今秋となっていたはずの発売が、なんと来春(!)に延期されてしまった。残念である。
先ごろ注文した視覚と美術をつなぐ、マーティン・ケンプの(Martin Kemp)
『アートの科学』(Yale University Press)が
対抗馬として食い込むかどうか、というところ。
大穴としてはスティーヴン・グリーンブラット(Stephen Greenblatt)
『Learning to Curse』か。
インテリジェンス・品・笑いを備えた森薫氏がマンガ界では図抜けているから、追い込んでこれを差す、というのは至難の業だろう。しかしエンデのように、とてつもない脚を見せる逃げ馬がいたりするから、11月・12月の残り2ハロンでいかなる勝負になるか。