「詐欺の勉強」(語弊オオアリ)ということで一連のタネムラ作品を読んでいるが、4・5冊読んで解った。
種村季弘氏は
あとがきが一番オモシロイ。「ナポレオンは一番ふざけたやつだったので天下を取ったのである」「詐欺に引っかかる人間は衣服の先に人間を見ている。詐欺に引っ掛ける人間は衣服の先ががらんどうであること弁(わきま)えている。」「知能の高い馬鹿」云々、クセの強い本文より、それがすっとヌケたあとがきの軽妙さをとりたい。
「詐欺の勉強」をしようと思ったが、やはりというべきか何というべきか、マトモな「詐欺(師)」本は殆どない。とりあえず見つかったのがこの二冊。
「詐欺から見る経済」というのは良いアプローチかと思ったのだが、経済という視点を持った本はないのだろうか。
別に経済というわけではないが、今回の
『押井守 勝つために戦え』は
「自転車にのった理窟」こと
押井氏が珍しくいい事を言っている。当たり前といえば当たり前な内容なのだけれど、一般には見えにくい
「プロデューサー」論としてオモシロイ。