(高山宏御大が自著の中でリストアップしてきた、未邦訳の名著を復刊・新訳していく「異貌の人文学」シリーズ。・グスタフ・ルネ・ホッケの『迷宮としての世界』を世に出した編集人がこのエルネスト・グラッシさんの由。白水社より9月22日に発売予定。価格は5,800円強なり)
高山宏セレクションから、エルネスト・グラッシの『形象の力』が邦訳されますか! いやーめでたい。
古書店で原書を見つけた時は嬉しくて即座に購入したけど、悲しいかな、自分のドイツ語力では読み進めることができなかった。
乏しい知識で序文だけ読むと、どーもグラッシさんはイタリア生まれ、その後なんのかんので現象学のフッサールに師事、そうか、哲学の素養ある人のドイツ語では太刀打ちできなぁ、と。
そのフッサールさんのお弟子がグスタフ・ルネ・ホッケで、編集人グラッシとの縁はその辺にあるのかな? ホッケさんも住まいは南イタリアだったらしいから、地縁もあるのかもしれない。
ホッケさんの『迷宮の世界』も、気の利いた図書館で豪華版の一冊を見てみたけど、グラッシさんより遥かにムズカシイドイツ語で書かれていて、眺めるだけで終わってしまった。
まあ、その豪華版の本文デザインが、バーバラ・マリア・スタフォードの『ボディ・クリティシズム』原著デザインにそっくりだ!と分かったのは発見だったけれども。
そんなこんなで、興味はありつつもドイツ語のタカヤマ本は原書でチャレンジできない!ということで、グラッシの邦訳は大変うれしい。自分の乏しい知識で読んだ序文の内容があってるのかどうかもこれでやっと確かめられるな(^∇^)