マンガとアニメーションと人文を、脱線(Digression)でつなぐブログ。
by ulyssesjoycean
カテゴリ
全体
駄文
高山宏講演『脳にいい人文学』
佐々木果、「コマ」を語る
グルンステン×高山宏
物語の中の動物
ヴィジュアリゼイション
詐欺の文化史
探偵する小説
美しい洋書たち
翻訳小説『サンタール』
翻訳小説『七人の男(抄)』
ピコピコ武者修行
翻訳小説『不安な墓場』
シロクマの文学雑学コレクション
ネコログ
今日のなぐり書き
語学参考書
未分類
以前の記事
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
ライフログ
フォロー中のブログ
幻戯書房NEWS
前田真宏のINUBOE
最新のコメント
>右往左往さん コメン..
by ulyssesjoycean at 12:21
度々すいません・・訂正で..
by 右往左往 at 11:17
早速お答えいただいて有難..
by 右往左往 at 11:13
>右往左往さん コメン..
by ulyssesjoycean at 12:53
どうも度々お邪魔してすみ..
by 右往左往 at 12:03
>右往左往さん コ..
by ulyssesjoycean at 16:55
どうもお久しぶりですお邪..
by 右往左往 at 00:03
>mimizoさん ..
by ulyssesjoycean at 23:41
こりはまんぞくさんではな..
by mimizo0603 at 16:33
>右往左往さん コメン..
by ulyssesjoycean at 10:46
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


『ルパン三世』から『カウボーイ・ビバップ』

推理小説アルセーヌ・ルパンルパン三世カウボーイ・ビバップ、という連想がようやく「つながる」『ルパン三世』まではいいとしても、なぜ『ビバップ』につながるのか?
d0026378_18345058.jpg

 『カウボーイ・ビバップ』は、監督・渡辺信一郎氏による『ルパン三世』の変奏曲だというのが、注意して観ると良く分かる。主人公スパイクルパン三世なのはいいとしても、ではその相棒ジェット次元大介なのか、というとこれが違う。ジェットは元ISSP(警察)なので銭形のとっつぁん。敵役のヴィシャスは日本刀を操ることから、これは斬鉄剣の五右衛門ということになる。ハッカー・エドデータ犬・アインは、ルパンの使用する秘密道具がスピンアウトしてできたキャラクターということで、残るは峰富士子と次元大介。

 次元は射撃の名手、百発百中で外したことがないという設定だから、ここからゆるい連環ではあるが、ギャンブラーでイカサマの名手のフェイ次元ということになる。敵になり味方になり主人公と付かず離れずのジュリアは、峰富士子でもあるし、同時にルパンの探す「お宝」でもあるわけだ。

 ビバップの連中が探す「お宝」とは何かと言えば、「自分の過去」である。最終回にいみじくも、ジェットがスパイクに対しこういうセリフを吐く。
 男は過去ばかり思い出す。
 死に際で、自分が生きていた証拠を探すようにな。
 引き返せ。(渡辺信一郎 『カウボーイ・ビバップ』 第25話)
 しかし、ここまで相棒に言われても、やっぱり自分の過去の方が現在より大事なんで行きまーす、というのが『ビバップ』という作品で、名作中の名作だというのは間違いないことなのだけれども、最終的にのっかれない原因はそれ。

 自分の過去にしか興味がないというのは、ひっくり返せば、自分の現在にウソをついて言い訳ばかりしている人間とも言えて、更にそれを美しく描くというのはいかがなものか、という意見はこっちの耳にも入ってくる。やはり夏目房之介氏の『おじさん入門』にある、
 ちゃんとトシとろうよ。トシとったことを肯定的に認めようよ
 という現状肯定の力の方が、自分の過去にしか興味のない人間より、よほど美しく感じる。なにより女々しくなくていい。
d0026378_19154822.jpg

[PR]
by ulyssesjoycean | 2006-01-09 18:34 | Comments(0)
<< 推理小説にまつわる疑問 トリックとイカサマ  ジョジョ... >>