(マンガ雑誌をヒョイとしたタイミングで購入しても、そこから「定期読者」になるのは何段階かハードルある気がする。購読してる人も「通読」となると話は変わってくるだろうし。通読ということで頭に浮かんだのは技術評論社の月刊誌『Software Desin』だったりする)
たまたま気になる作品が載っていると分かりマンガ雑誌を購入するも、フリで入った読者として「通読」するのはナカナカ大変だな、と感じる。
それで思い出したんだけど、『架空』の編集後記で川勝徳重さんが「もっと雑誌はゴチャゴチャしていて欲しいのです」(同誌15号)と書いてあったのは、こういうことかと。
名前を知ってるメジャーな作品でもカラーは相当違うし、単行本単位の「時間」で向き合うと楽しめる作品も、急に寄ってみました!なノリでは、チューニングが合わないのかな。
そもそもの雑誌のターゲット層と大きく外れれば見当違いだしーーというので、若手BD作家バスティアン・ヴィヴェスさんの話を思い出した。
講演会の席で話を聞きに行ったら、質疑応答の際にターゲット読者云々という質問が出て、そうした発想は良くないとバッサリ。
質問に何も不自然なところはなかったし、「ターゲット層」という考え方にも全く違和感なかったので、返事のバッサリな勢いに何か新鮮なものを感じた次第。
それを今回マンガ雑誌を手にして久々に思い出したけど、ターゲット層を特定すればするほど、何かのタイミングでやってきた「いちげんさん」は通り過ぎるほかないのだろうか。
ウェブ上のマンガも、とよ田みのるさんの赤さんマンガとか、TOBIさんの『お前ら全員めんどくさい!』など愛読してるけど、そっから別の作品を見てみる、という流れになってないな、と。
逆に通読した雑誌なんてあるかな?と考えたら、ピコピコ系の『Software Design』かなー。
ピコピコ系の情報をフォローするのに雑誌媒体かい、というツッコミもありそうだけど、自分の場合、「ピコピコが根っから大好きです!」ではないので、「全体像をザックリおさえる」というと雑誌単位がありがたい。
マンガ雑誌から専門誌まで、お世話になる反面「雑誌ってなんだろ」というのは意識してなかったかもなー。
それも、「最初から最後まで通読する」雑誌ってなんなんだろうと。「通読」視点で雑誌を考えてみるのもオモシロイかもしれない( ´ ▽ ` )ノ