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キルケゴールとマルクスは同時代人! それにしても極端すぎる2人(^∇^)

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(エヴァのアオリでタイトルだけはみんな知っているキルケゴール『死に至る病』。なんだかスゴイ名前の本だな、と思っていたけど、ずーっと前に一度手に取ったら、むしろマンガ家・島本和彦さんを想像させるアツイ内容だった。哲学界の『逆境ナイン』と勝手に呼んでるけど賛同者はいるものやら。中公クラシックスから税込1,728円で発売中)

哲学思想が何より落ち着くようになった昨今、以前から気になっていたデンマークの思想家キルケゴールさんを手に取る。

随分前に『死に至る病』だけ目を通したんだけど、むしろこれ、明るい内容だな、ということで、哲学にまるで興味なかった時期に鮮烈な印象を残した。

最近、19世紀ヨーロッパの思想地図が埋まってきて、その中でキルケゴールさんに改めて関心湧いたんだけど、何よりまず、「マルクスの完全な同時代人」というのでビックリ。

お菓子の方ではない「カールおじさん」ことマルクスさん、『共産党宣言』を発表したのが1848年、で、キルケゴールさんがデンマークで『現代の批判』を書いたのが1846年。ほぼ同時期の発表だったのね。

マルクスさんは「外の世界のあり方」を、キルケゴールさんは「内面の世界のあり方」を改革しようとして突っ走ったパンクロッカーの雰囲気。

その時代の雰囲気を追っかけててわかったんだけど、19世紀は全体に「モラルの世紀」だったみたい。道徳とか倫理とかが行き過ぎて、始終気にしてなければならない時代。

キルケゴールさんなんかはもともと牧師になろうとしてたくらいだから、デンマーク一のモラリスト。ところが実際の人間はモラルに徹することができないので、その落差に苦しむ。で、結果パンクになる(^∇^)

ニーチェ先生になると、パンクよりむしろハードコアになるけど、実際はキルケゴールさんと同じだったみたい。あまりにも道徳心があり過ぎて、「真っ暗な部分を強調することで、逆に光を強めよう」みたいなことだったらしい。

ボードレールの『悪の華』も同じ構造を文学や詩の世界でやろうとしたわけだから、19世紀はみんなモラルで困ってたんだなーと。

ヨーロッパをずーっと覆ってきたキリスト教が儀式化してしまい、また一方で産業革命で社会機構はバンバン変わる。科学バンザイ!にはまだ到達しないし、教会の権威はまだちゃんとあるので、にっちもさっちも行かない。

それでキルケゴールさんとか、マルクスやニーチェといった方々のように「突っ走る」系の思想家が出てきたんだなー、なんて。

で、今になってキルケゴールさんを調べたら、これがシミる。マルクスさんは外の世界を相手にしてたから、歴史の移り変わりに合わせてこっちも多分に調整しなきゃいけないけど、キルケゴールさんは内面の話だからまだしも付き合える。

ーーどころか、腰を据えて著作を読んでみたらこれがいいんだ。読んでるとちょっとウルッとくるくらい。キルケゴールさんも極端な人ではあるけど、人間らしい一面が見えて思わず涙する。

実際、詩人というか、文学者・文章家としての声明高かった人らしいというのも、後期の著作に接して納得。

これでデンマーク語の原文も見てみたいなという気もするし、ネットで引けば出てくるんだろうけど、そんなことやってたらますますキリがないな( ´ ▽ ` )ノ

語学人(*自称)としては、デンマーク語ってどんなかな、というキョーミはあるんだけど。メタリカのラーズ・ウルリッヒもデンマーク生まれだし、ディジー・ミズ・リジーもデンマークのバンドじゃなかったっけ。

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by ulyssesjoycean | 2017-11-02 22:23 | Comments(0)
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