(「◯◯リスト」を聞かない日はない気がするけど、この用法を最初に使ったのがシェイクスピアさんらしい。発明王エジソンさんが色んなところに顔を出すのと同じく、シェイクスピアさんも色んなところに出てくるね)
ピコピコ武者修行の中で、「配列」という耳慣れない言葉を耳にする。なんだそれ、と思ったら「Array」の訳語らしい。
「array」を使ってピコピコにさせることは分かったけど、なぜワザワザ「array」にしたんだろう、似たような表現の「list」じゃダメだったのかな。
そういえば毎日耳にするわりに、英単語として「list」を調べたことなかったな、と気付いて早速OED。
そしたら「list」はもともと衣類に関する用語だったのね。布の一切れとか、bandeの縁語らしい。
それを今風の〜〜リストまで飛躍させたのがシェイクスピアさん。出典をみたらハムレットの第1幕第1場。なんだ最初のほうじゃん、というのでイソイソと原書を引っ張り出す。
一時期入れ込んだぶん、すっかり興味を失っていたシェイクスピアさんだけど、ハムレットを読んでやはり感銘を受ける。キビキビッとした英語のセリフまわしは、分かんないながら心地よく響く。
つい先日までフランス詩法を追っかけてたけど、どういうのかフランス詩にそこまでの感銘を受けなかった。なぜだろうーーと思ってたら、フランス語の韻文は脚韻でもってるものらしい。
なんだっけ? アクセントの強弱が比較的平板なフランス語では、脚韻という約束事がないと、よく出来た散文と同じことになる。フランス語にシェイクスピアのような無韻詩(blank verse)はありえない、云々。
ラシーヌの劇作を聴いても、詩を聴いているというより、通常のフランス語会話を延長させた印象。違和感なくスーッと聴いていられる。
フランス語の詩にそこまで感銘を受けないのは語学力の問題なのかなぁと唸っていたけど、たまたま英語でハムレット読んだら、これがいい!と納得。
読んでて知らない言葉遣いが多いのは、ラシーヌもシェイクスピアもそんな変わんないから(^∇^)、ザクザクッとしたリズムの英語の無韻詩が、自分には性にあってたんだなーー
言ってしまえば「好みのモンダイ」なんだろうけど、こと詩作については英語の方が「しっくりくる」ということに、今更ながら納得。
一方で喋る言語としては、フランス語の方が性にあってるのだから不思議。聴いて分かるようになると、英語より聞き取りやすいな、なんて。
単純に知ってる単語の数だけで言えば英語の方が多いだろうに、いくら話していてもなんか緊張感が残る。なぜ拙いはずのフランス語の方がリラックスできるんだろうーー
そんなところまで脱線したけど( ´ ▽ ` )ノ、結局Arrayを調べるところまで行き着いてないという。ピコピコ系の用語辞典もあるそうだけど、意味だけじゃなく「由来」まで載せて欲しい。
「数学.床」なんて書かれても、それでなぜこの処理?!と合点がいかなかったもの。その後、「数学.天井」とセットだとわかり、床と天井をデカーイ英語辞典で調べたら、「ああ、それで」とやっと納得。
でも結局「やってればわかりますよ」式の得意な人戦法は、ピコピコ苦手な人には向いてないと痛感したので、そこを埋めてく必要がある。
それで結果シェイクスピアの原文に戻ったりするんだから、いつピコピコ参考書が終わるのかもわかったものじゃない(^∇^)