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「経済学」を「心理学」から考えよう! でもミもフタもないよ‼︎ 心理学者の心理を知りたい(^_^)ちょっと前にBehavior Economicsの代表先週、ポパイ的な名前の先生が脳ベル賞を受賞したのがニュースになった。 ポパイ的な名前の先生が手掛ける分野は、言ってみれば「心理学+経済学」。伝統的な経済学が数式のオンパレードなのに対して、誰もが納得できる平易な現象と理論が取り上げられてる。 ただこの「誰もが納得できる」という話が、読み進めるうちにみぞおちパンチ!な印象を伴うのだからやりきれない。そんな親しみやすい分野なのに、数学バリバリの経済学よりある意味キツイ。 というのも、この「心理学+経済学」の新分野、「人間は合理的な存在じゃないよ」というところからスタートしてるから、自分が普段やってることを目の前に突きつけられる感じ。 Behaviorナントカを調べて一番ショックだったのは、「人間には『時間』を捉えるすべがない」ということ。人間が実感を持って分かるのは3次元までみたい。 どういうことかというと、昔のことを考えるにしても、ウンと先のことを考えるにしても、考えるための材料が「いま現在」しかないという。 メチャ卑近な例だと、お腹減った状態では、満腹の状態を全く想像できないし、満腹の状態では、何時間後に腹ペコで何か食べたくなるとは、どーやっても予想できない。「いま現在」が「満腹」だからーー 「リマインダー」機能を多用するようになったのはこのためで、「◯日後に△さんと会議の予定、よし、覚えたぞ」というのは全くアテにならない由。 その決意はあくまで「いま現在」のものだから、「◯日後」「◯-1日後」まで予定を覚えているとは限らない。実際には考えすらしなくて、「しまった!」の連続だったりする。 それをBehaviorナントカ視点で防ぐには、「◯日後の予定」が決まった「その瞬間」(いま現在)に、「リマインダー」をセットすること。実際の予定に合わせて、「◯-1日前」や「◯-2時間前」に自分にお知らせが届くようにする。 一番馴染みのリマインダーは「目覚まし時計」だそうで、なるほど、「寝る瞬間」(いま現在)に、「先の予定」(明日起きる時間)をセットするわけだから、発想としては全くその通り。「明日ぜったい◯時に起きるぞ!」という決意が「明日」まで持ち越されるかはわからないーー こんな話を延々と聞かされてくると、参考にはもちろんなるけれど、自分のダメダメ加減を科学的説得力を交えて力説されるようなもので、さすがにガクーンと来る。 だったら読むのは止せばいいんだけど、この辺りがニンゲーンのダメダメ加減再来で、結局Behavior書を手に取ってるのだから世話はない。特にこのカーネマン先生はポパイ的な先生の師匠筋らしいから、その意味でも関心あった。 ところが、ああやっぱり、ゲンナーリエピソードの連続なので、さすがにショボーン(´ω`)。しかもカーネマン先生は、ポパイ先生よりも舌鋒鋭いから、また容赦がない。 それでつくづく思うんだけど、カーネマン先生をはじめ、ビヘイビアーを研究してる先生方は、それこそ心理的なバランスをどうやって取ってるのだろう。 読者の立場からでもこんなにションボリするのに、研究して、実験からデータ採取まで、地道に研究作業をやる間、ションボリションボリにはならないのかな。 ションボリどころか、カーネマン先生も年単位のプロジェクトで大失敗してらっしゃるし、こんだけ鋭い人な以上、それが自分に返ってくるんじゃないだろうか。 ーーもっとも、そんなこといったらやっていけない職能はBehavior研究者どころじゃないだろうから、こと本業に関しては「切り替え」ができるもんなのかなー。 ここ最近、アリストテレス先生の『二コマコス倫理学」なんて、たいへんに筋道の通った話ばかり目にしていたので、よけいにBehavior研究者はどーしてるんだろうと考えてしまった。 もっとも、人間は正反対なものを求めるから、舌鋒鋭い理論家のカーネマン先生、非論理的なニンゲーンの行動を扱うのは性に合ってるのかもしれない。
by ulyssesjoycean
| 2018-07-11 21:56
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