『女子マネージャーの誕生とメディア』に出てくる女子マネージャーへのインタビューがむちゃむちゃオモシロイ。女同士の人間関係に激しい嫌悪感を抱いて女子マネに―――細かいエピソードが語られたりもするが、その辺は知らないことにしておいて、やはり話題は
「ホモソーシャル」だろう。
「男性だけの、女性が入れない集団」という風に単純な解釈をしていたが、実際の意味はちょっと違って、その条件に
「同性愛嫌悪」と
「女性蔑視」があり、しかもそれに対応するような女同士の集団はない―――これが
「ホモソーシャル」であると、
E・K・セジウィックという学者が
『男同士の絆』で解き明かしているらしい。
『ホモセクシャリティの歴史』だかなんだか、それの書評に
「居酒屋で男同士が話し合っているのを見ると、本当に男は男が好きなんだな、と思う」といったコメントがあり(むろん評者は女性で)、これはどっちについての意見なのだろうかとヘンに記憶に残っているが、E・K・セジウィックの本を読めば、この辺、示唆を受けるであろうことは間違いなさそうである。今まで縁遠かったフェミニズム系の著作にも、手を出してみるか。