『麻雀放浪記』で知られる
色川武大(阿佐田哲也)氏の
『うらおもて人生録』がとてつもなく素晴らしい。ぶっきらぼうに語りかけてくる言葉に涙があふれて止まらない―――というのは、久しくなかったことで、そういった意味でも、福田恒存(ふくだつねあり)氏の
『私の幸福論』と表裏一体をなす傑作。
ただひとつ難点を言えば、入手しづらいということ。福武書店版の全集(
『うらおもて人生録』は12巻に収録)で確認していただきたい。福田氏の著作と併読をオススメする。
(『うらおもて人生録』は収録されていないので、あしからず)