やっと書き上げた
『Gガンダム』の絵コンテ。Aパートが29枚だったから、全部で60枚前後かな――なんて思ってたら、まさかの84枚。
でもこれだけ描いてみると、色々と発見もあるわけで、以前、
『マンガ夜話』で、マンガ家は描いてるキャラクターとおんなじ顔になる――という話があったけど、あれはホントですな。
知らぬ間に歯を食いしばったり、キャラクターと同じような口のあけ方をしたり――描きながら、はっとそのことに気がついて、
「ああ、こういうことか!」と、体感できたのは嬉しかった。
映画とかで、水中にどぼーんと入っていくシーンがあると、それと一緒に息をとめてることがあるけど、まさにあんな感じ。
よく
「アニメーターは演技者だ」というようなことを聞くけど、これがもっと進んでツワモノの域に達すれば、そういう境地になるのだろうと思う。沖浦啓之(おきうらひろゆき)氏ぐらいのレベルになると、水滴にまで魂を込めることができるそうだから。