模写というよりは、もはや写経。集中してる時の意識のあり方は、まさに
「色即是空、空即是色」な感じ。
実際こうして書いてみると、近藤勝也氏の画風は、宮崎駿チックでありながら、ぎりぎりそことの距離をたもっている印象がある。
こういう正面顔になると、
「ナウシカ」なんかとはちょっと違うもんな。というか、宮崎駿氏になっちゃうと、こっちはもう模写できないし。
それとこんだけ集中して描いていて思ったのが、輪郭線。他の部分はそれなりに迷いなく線が引けるのに、輪郭になると、とたんにダメダメで、ふくれっ面になったり、逆にガリガリになったり。
(やっぱり何も見ないで描くと、左右のバランスが多少くずれる)
年齢・性別・体型によっても違う輪郭を、いかに迷いなく描けるようになるか――というのが今後の課題。
あとは私淑する小林七郎氏の教えを守って、ひたすらに
「対象物」(この場合は顔)を
「立体」としてとらえる観察をするだけ。
ただ
「顔」ってなると、風景と違ってジロジロ眺めるわけにはいかないから、そこがツライとこだよなぁ。