この夏、どーしても劇場で見ておきたかった二作品、
『ポニョ』と
『スカイクロラ』。特に
『クロラ』は封切りからひと月ちょっとで終了してしまうようなので、もう無理やり行ってきた按配。
結果、やっぱり行って良かったですよ。
「先生、やってますな」というところは勿論あるにしても(笑)。不安だったキャスト陣も、全然オッケーだったし。
特に映画前半、雰囲気が自分の嗜好にばっちりフィットして、これだけで大満足。ただ後半、あー、やっぱり押井監督しんぼうできなくなったなー、なんて。
あと今回、見に行ってびっくりしたのは、字幕のシーンが多いこと。空中戦はオール字幕なのね。
軍隊用語とポーランド語はともかく、何言ってるかはっきり分かる英語なので、字幕は殆ど読まず、そっちばっか聴いてたんだけど、一ヶ所はっきり、
「あ、ここは字幕と違う!」というシーンが。
そのシーンのセリフを聴くと、
「あー、そういう話だったんだ」とけっこう腑に落ちるところがあって。
その逆に、
「あれは何だったんだー!?」とずーっと気になるシーンもあるんだけど。全体を整理するため、あとでパランプセスト(重ね書き)のメモにしてみたり。
ただ、内容についてあんまり突っ込んだ話もどうかと思うので、
「絵描きモード」で感じたことをひとつ。
地上のシーンのアイレベル(目線)がすごく低い。カメラを地面に置かないと撮れないようなカットばかりで、これはどういう演出意図があるのだろうと。
地面の位置が低いでしょ。遠近法的に合ってるかどうか分からないけど、印象としてはずーっとこんな感じ。ほとんど犬の目線。
あとは今回、すっきりした絵柄だから、
「あのシーン良かったな」というところが、ばっちり記憶に残る。これはホントに、作画監督・西尾鉄也氏のおかげ。ありがたいです。
あとはもう、絵コンテを読み解くしかないねー。巻末のインタビューがすごいらしい。
それにしても、かなり無理やり行ったもんだから、その反動がスゴイのなんの(笑)。でもあのタイミングで行くしかなかったからなー。致し方なし。
(でもやっぱ、劇場で見て良かった。あとはDVDがいつごろ出るのかっていう。
キャラクターということでは、トキノとミツヤ、ミズキがお気に入りでした。作画面でたったひとつ不満があるとすれば、バセットハウンド[犬]かなー。アップのシーンは笑っちゃう表情が楽しかったんだけど)
(『イノセンス』のバセットおでむかえシーンは、井上俊之氏の原画なんだって。あのカットばかり、何度も観てます・笑)